栄養素がちやほやされている食材をちょっと警戒しちゃうのはわたしだけでしょうか。
血糖値をどうのこうのとか、コレステロールをどうのこうのとか。食材の効果的なものをガッツリ語られると、おいしさよりもがんばって食べるもの感が強いのかな〜と思っちゃうんですよね。(あれ?わたしがひねくれてるだけ?)
それでそれで、ヤーコンもその系だったわけですよ。栄養価が褒められてるからあんまりおいしくないんじゃないか仮説。
が!が!ちゃんとおいしかったんです、ヤーコン!
煮込むととろとろじゅんわり、生だと梨のようなシャキ甘!クセも少なく、食感と甘みをたのしめる食材だという発見。
ホタテと合わせたもの大正解。セロリとか、鶏とか、旨味が出る系なんでも合いそう。
ヤーコン、ふつうにおいしいんじゃんかさ〜!◎
ほたて風味のヤーコン粥のレシピ
調理時間:60分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- ほたて缶 1個
- 水 適量
- ヤーコン 小1/2本
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- 生ヤーコン
- 小ネギ
- 水で戻したクコの実 など
つくり方
ヤーコンの皮をむき、拍子切りにして10分以上水にさらす。
厚手の鍋に研いだ米、水を切ったヤーコン、ほたて缶の身を入れる。ほたて缶の汁と水をあわせて800ml入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
いただきます!気になるお味は?
あら、ヤーコンさん!
わかりますか?煮崩れゼロでございます!
系統的には冬瓜並みに淡い風味なのに、煮崩れないこのたくましさは素晴らしいですねえ。
食べた感じ繊維質って感じでもないのに不思議だなあ。
うす〜くスライスしてから、細切りにして、水にしっかりさらした「生ヤーコン」をトッピング。
生のヤーコンは、梨のような、スイカのような、ビーツのような……フルーツ寄りの甘みを感じる不思議!
ホタテのおかげでしっかり旨い粥に、じゅわ〜っと淡いヤーコンの甘み。完成度高〜!◎
ヤーコンさん、おかゆ向きの食材ですねえ。
旨味しっかり系の食材とあわせたり、たまご粥などで食感のアクセントにしたり。この出会いをいろんなおかゆに広げたくなりました!
と〜ってもおいしかったです!ごちそうさまでした。
札幌のまるいいまいさんで購入しました♪
東京でも売っているのはみたことあったけれど、旅先だとチャレンジしてみたくなる不思議。
食物繊維のイヌリンやフラクトオリゴ糖を多く含むヤーコンには、血糖値を下げたり腸内環境を整えたりする働きがあります。
『NHK出版 からだのための食材大全』池上 文雄 (監修)、2018年、NHK出版 P.90「ヤーコン」より