中国には果物のおかゆがたくさんあります。王道のなつめ・クコ以外にも、りんご、干しバナナ、きんかん……中でもわたしのお気に入りは、梨のおかゆ!
煮りんごのような甘みと、瓜のようにじゅわ〜っとほどける食感。口に入れた瞬間、ふわ〜っとやさしさに包まれて、うっとり。
焼きバナナや煮りんごなど火の通った果物の熟れた味が好きな方は、このおかゆもきっとキュン♡だと思います。
そうそう、ちなみに梨は、デトックス食材。薬膳では、体内にこもった熱を取ったり、酒毒を解消する働きがあるとされています。まだ暑さが残りつつも、食欲の秋がはじまりつつあるこの時期にぴったりですね◎ 毎年この時期ってついつい飲み過ぎちゃうんだよなあ……
秋のごちそう、とろとろ梨のおかゆを味方に、是非。
梨粥(とろとろ梨のおかゆ)のレシピ

調理時間:45分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 750ml
- 梨 中1/2個
- 塩 少々
トッピングに
- 砂糖塩麹
- 砂糖:塩麹=1:1

<おすすめ>砂糖塩麹
砂糖と塩麹を1:1を目安に、まぜまぜ、ねりねり。 ほのかな塩っけと旨味が、梨のじゅんわりとした甘さをグッと引き立ててくれる、イチオシトッピングです!
つくり方
梨の皮をむき、食べやすい大きさにカットする。

厚手の鍋に研いだ米、梨、水750mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。

さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!


いただきます!気になるお味は?
うつくしい!透き通る、キラキラの梨。

とろとろのおかゆと絡んでの、じゅわ〜〜〜……っと食感が、たまりません……!
梨からの風味はじんわりでる程度なので、砂糖やはちみつなどで味付けをすると◎

この秋やってみたいアレンジは、煮込み時間を短くして、シャキシャキを残す「シャキシャキ梨のおかゆ」! じゅわ〜馴染む梨のおかゆもおいしいけれど、梨のシャキシャキをアクセントにするのもきっと、おいしいですよね。
あとは、梨の品種をこだわったり、レーズンやナッツを合わせるアレンジもいいなあ〜◎
秋はつくりたいおかゆだらけで、こまっちゃうな〜!
と〜〜〜ってもおいしかったです!ごちそうさまでした。

最近のお気に入り「からだにやさしいお砂糖」。
和食系に馴染む気がします◎
暑い季節に体内にこもった熱を解消するため、夏場に野外でスポーツするときなどに食べると、熱中症予防効果も期待できます。また、薬膳では、酒毒を解消する働きがあるとされ、二日酔いに効果があるので、酒を飲んだあとにとるとよいでしょう。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.172「なし」より