【レシピ】クミン香る鶏粥【お粥研究家の粥日記2025/10/03】

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はい、傑作!

スパイスってすごい!油ってすごい!おかゆの可能性すごい!……と大興奮の一皿ができました。

ポイントは、テンパリング。

油でスパイスを加熱し、香りを油に移す「テンパリング」。油に溶ける性質がある香り成分、つまり脂溶性の香り成分を引き出すことができる魔法の一手間です◎

あとは、お米と鶏肉、水を入れてコトコト、いつも通り煮込むだけ。

こんなにシンプルな材料で、こんなにおいしいおかゆができるなんて……!

なんせ香りが抜群に良いので、食欲が落ち気味の場面でも大活躍の予感です。

クミン香る鶏粥のレシピ

調理時間:50分

材料(お茶碗2杯分)

  • 生米     1/2合(約75g)
  • 鶏もも肉   150g
  • 油      小さじ1
  • クミンシード 小さじ1
  • 水      750ml
  • 塩      小さじ1/2〜

トッピングに

  • ヨーグルト
  • パセリ など

<ポイント>油はお好みで
油の種類はお好みで。今回は「米油」を使用しました。ギーやバターでもおいしいと思います◎

つくり方

STEP
下ごしらえ

米を研ぐ。鶏もも肉を一口大にして、塩胡椒(少々/分量外)を揉み込む。

STEP
スパイスオイルを作る

厚手の鍋に油、クミンシードを入れ、弱火にかける。香りが立ったら火を止め、クミンシードの半分を取り出す。

焦げに注意!
半分はトッピング用に取り出します
STEP
材料を入れる

研いだ米、鶏肉を鍋に入れ、全体をよく混ぜる。水750mlを入れ、具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。

STEP
コトコト煮込む

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。

鍋に箸をかませることで吹きこぼれにくくなります◎
STEP
味つけ&蒸らし

さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。

取り出しておいたクミンとともに器に盛りつけたら完成!

いただきます!気になるお味は?

あーん、もう、なにこれー……! 鶏の濃ゆい香りとクミンの香り……絶対美味しいやつーーー!

とろみも最高。素晴らしいです。

油を入れることでおかゆが乳化するワケですね。(=とろとろの中華粥と同じ仕組み!)

煮込んだクミンは、おかゆに馴染む感じです。

ちょうど少しの穀物をブレンドした時に香ばしさが加わる感じと似ています◎

最後にトッピングとして乗せた、取り出しておいたクミンはサックサク!

しかも噛むたびに香りが広がって、これまた美味。

「代々木あたりでスパイス粥として売ったらバカ売れしそう」と、夫。

わかる、わかる!これ、スパイス好きには絶対に刺さる一皿

今までスパイスのおかゆというと、インドの豆のおかゆ「キチュリ」を一番に思い浮かべていました。

インドの豆のおかゆ「キチュリ」

ざっくりとした作り方は、豆+米+ターメリックを煮て、最後にスパイスのオイルを混ぜ込んで香りづけする感じ。

いや〜、でも今日のこのおかゆは格段に材料もシンプルで、何倍もアレンジしやすそう◎

オイルを変えたり、具材を足したり、お肉を変えたり、スパイスを加えたり……アレンジの余白無限大∞

どうしましょうね、どんな第二弾をつくりましょうね。アイディアがどんどん浮かんでまとまりません〜〜〜!

いやはや……おもしろいものと出会ってしまった。

衝撃的においしかったです……!ごちそうさまでした。

クミンの知名度はここ数年で格段に上がってきましたねえ!
ちょっとした居酒屋さんとかでも、クミンのなんちゃらポテトとか、メニューにありますものね。やっぱりみんな好きな香りなんだろうなあ。

https://twitter.com/kayu_szk/status/1973913325131231477

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運営者情報

お粥研究家・料理研究家・文筆家・日常思想家。著書『日本、台湾、韓国etc. ととのうおかゆ365日』(KADOKAWA)。おかゆを通した食文化と暮らしの思想をテーマに、コラム執筆、レシピ開発、コンサルティングなど幅広く活動中。NHK 「あさイチ」、読売新聞、ほぼ日などに出演。JAPAN MENSA会員。