絶対風邪をひきたくない日の、我が家の最強ととのえごはん!インドのお米とお豆のスパイス粥のレシピです。
スパイスカレーを作る方は、おうちにある材料でできるかもしれません。
ざっくりとした作り方は「米+豆+ターメリックをやわらかく煮て、仕上げにスパイスオイルでジューッと香りづけ」!



スパイスと聞くと、「刺激物」というイメージがあるかもしれませんが、辛さはゼロ。むしろ「癒し」「アロマ」のような感じで、おなかがじんわり温まって、心地よいのですよ〜……!
キチュリは、病気のときの養生食、断食明けの食事に良いとされるほど、消化がよく、栄養価の高い、身体にうれしいおかゆ。
すごい量のお豆をたっぷり食べることができるので、「うわ〜、めっちゃ身体にいいやつ!」って感じなのですが、シンプルにめちゃくちゃおいしいってところが一番のスキスキポイント。
スパイスの香りがブアアアッと花開いて、うまっ、うまっ……としている間に、あっという間にペロリなんです〜……!
以前はもっと少量で作っていたんですけどね……おいしすぎてぺろっと食べちゃうんで、おかわりを見込んで大人二人がお腹いっぱいになれるこの量のレシピに落ち着きました。笑
キチュリ khichidi のレシピ

浸水時間:30分
調理時間:30分
材料(お茶碗3〜4杯分)
- ベースの材料
- バスマティライス 100g
- イエロームング 100g
(半割ムングダール、皮むき緑豆) - ターメリック(粉) 小さじ1/2
- 水 800ml
- 塩 小さじ1
- スパイスオイル
- ギー 大さじ1
- クミン(ホール) 小さじ1
- 刻みニンニク 1かけ分
トッピングに
- パクチー など
<ポイント>代用するなら?
バスマティライスは日本米に、ギーはバターに代用可能です。
日本米で作る場合は、煮込み時間を長くすると口当たりがより近く仕上がります◎
つくり方
バスマティライス、イエロームグンダールをさっとすすぎ、30分ほど水( 分量外 )に浸しておく。
①の米と豆、ターメリック、水800mlを鍋に入れ中火にかける。ふつふつと湧いたら、弱火にして、ときどき混ぜながら20分ほど煮込む。
別鍋にスパイスオイルの材料を全て入れ、弱火にかける。香りがたったら、おかゆに混ぜ込む。
塩で味をととのえて、完成!
写真つき詳しい作り方
写真つきで詳しい作り方をご紹介します!
①米と豆を浸水させる
バスマティライス100g、イエロームグンダール100gをさっとすすぎ、30分ほどたっぷりの水に浸しておきます。


②煮込む
①の米と豆の水を切り、鍋に入れます。ターメリックパウダー小さじ1/2、水800mlを入れ中火にかけます。


ターメリックが色移り注意!土鍋などの表面がザラザラとしたお鍋ではなく、ツルツルとした表面の鍋で調理してくださいね。
さて、ふつふつと湧いたら、弱火にして、ときどき混ぜながら20分ほど煮込みます。


アクが塊のようになったら、そっとすくうと吹きこぼれ防止になります◎


乾燥が強いお豆の場合、浸水をしっかりしても水分が持っていかれてしまうことも……水気があまりにも減ってしまった場合は、差し水または差し湯をして調節してください。
また、ポタージュのようなとろとろのキチュリにしたい場合も、途中で水分を足すと良いです◎
③スパイスオイルを作る
おかゆができてきたら、仕上げのスパイスオイルをつくります。
別鍋にスパイスオイルの材料(ギー 大さじ1、クミン 小さじ1、刻みニンニク 1かけ分)を全て入れ、弱火にかけます。


ふつふつとして、香りがじゅうぶんにたったらOK。焦げないうちに火からおろし、おかゆに混ぜ込みます。


④味付け
最後に、塩で味をととのえます。目安は小さじ1/2から小さじ1くらい。味見をしつつ、体調にあわせて調整をしてください。


お好みで、パクチーなどの香草や、黒胡椒をふって、完成です!あつあつを召し上がれ。
いただきます!気になるお味は?
あら〜、きれいな黄色。見た目も元気が出ますねえ!

カレーのような色ですが、辛味はまったくありません。
お豆の甘みと、ギー(バター)の甘い香りで、むしろ癒し系……!

でも、クミン特有のそそる香り、にんにくの力強さが相まって、どんどん食べちゃう系!
スパイスの力でしょうか、食べ進めるうちに指先までぽかぽかが広がっていきます。
う〜ん、心地よい〜……!

「インドには花粉症の人はいない」という話を聞いたことがありますか?
インドにはほとんど針葉樹林がないから、砂ほこりでそれどころじゃないから、スパイスをたくさん食べるから……など、諸説あるそうで。
世界三大伝統医学のひとつで、インド・スリランカ発祥の「アーユルヴェーダ」を実践しているうちに、花粉症の症状が和らいだ!というのもよくあるお話なのだとか。
スパイス仮説も、もしかしたら本当なのかもしれませんね。
キチュリのような、心も身体もよろこぶ食事を定期的に取り入れていたら、きっと元気でいられるんだろうなあ。……そんな心地になれる、とっておきのおかゆです。
材料の紹介
キチュリに使う食材をご紹介します!
バスマティライス
バスマティライスは、いわゆる「インディカ米(長粒種)」の一種。
ポップコーンにも似た華やかさのある特有の強い香りで、スパイスとの相性が抜群。粘り気が少なく、煮崩れやすいのも特徴です。
最近では「ビリヤニのお米」として認知度が上がり、たいへん手に入りやすくなりました!
なかでも、無印良品のものは少量で扱いやすく、おすすめです◎ カレーコーナーのそばに並んでいることが多いです。
皮むきのイエロームングダール
ダール(ダル)は、ヒンディー語で豆。
マスールダール(レンズ豆)、トゥールダール(キマメ)など、ダールにもたくさんの種類があります。
キチュリに使うのは、ムングダール。もやしなどでもお馴染みの「緑豆」です。
半割ムングダール、皮むき緑豆などと表記のあるものを使用します。
ターメリック
カレー色の象徴、ターメリック!「ウコンの力」でおなじみの「うこん」ですね。沖縄では「うっちん」。
ターメリックは、土のような、ズンとした苦味のある香りが特徴。
不思議なんすよね〜、ターメリック単体だとぜんっっっぜんおいしくないし、いい香りでもないのに、入れないと味がまとまらない料理の多いこと!縁の下の力持ち系なのでしょうね。
ギー
インド発祥の精製バター、ギー。バターから水分や不純物を取り除いた、純粋な脂肪分です。
「そんな難しそうな食材、食べたことないよ〜……」と思っていたのですが、インドカレー屋さんのナンって、テカテカしていませんか?あの油こそ、「ギー」なのだそうですよ!
バターのような甘い香りがありながら、ナッツのような濃厚なコクも感じる、品の良い油のおいしさ。
常温で保存ができるのもすごく便利で、今では我が家の常備調味料です。
冬はバターのように固まっているけれど、夏はサラサラの油になっていることも。
クミン(ホール)
独特のエスニックな香りのある、クミン!カレーの香りの主役は、実はこの「クミン」。
スパイス界ではわりと一般的なので、購入時は「パウダー」と「ホール(シード)」の違いにご注意を。
油に香りを移す「テンパリング」を行うときは、パウダーではなく、ホールのものを使います。
スパイスカレーを作る方なら、ひょっとしたらもうおうちにあるものばかりかも……?
パプリカやミニトマトを入れたり。




青菜を添えたり。


ぜひ、今日の気分にあわせて、アレンジしてみてくださいね♪
ぽかぽかおいしい、おかゆ時間になりますように。お粥研究家の鈴木かゆでした!














