お夜食にぴったりなさっぱり粥をいただきました。
わたし、お豆とトマトの組み合わせが大好きで。
ミネストローネとか、ポークビーンズとか。お豆とトマトを組み合わせると、トマトの酸味があることでお豆のほくほく感や甘みが引き立つなあと思うのです。
今回トマトと合わせたのが「打ち豆」。
福井県や新潟県、山形県など雪の多い日本海側の郷土食である打ち豆は、大豆を潰して乾燥させた保存食。
浸水なしで10分ほど加熱すれば食べられる気軽さ、染み出すお豆の旨味が魅力です。
思い立ったときにお豆が食べられるって、うれしいですよね◎
打ち豆トマト粥のレシピ
おすすめシーン:胃腸の養生、疲労回復、シメ粥
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合
- 水 750ml
- 打ち豆 大さじ2
- トマト 1個
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- サラダセロリ
つくり方
厚手の鍋によく研いだ米、打ち豆、水750mlを入れる。中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で20分煮込む。
角切りにしたトマトを鍋に入れ、再び鍋にお箸を渡してフタをした状態でさらに10分煮込む。
さっとアクをすくいとり塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
< ポイント >とろとろがおいしい
トマトも大豆も旨味を持った食材。水分多めのお粥にすることで、じゅわ〜っと広がる旨味を堪能することができます。
このまま寝るには胃がすっからかんすぎるし、だからと言ってがっつり食べるには夜遅すぎるし……と、悩む時間。
しかもなんだか胃腸がヘタレ気味……そんな日の「シメ粥」としていただきました。
打ち豆特有の、しこっ!ほくっ!としたかわいい食感、それからトマトの酸味にそそられて、ぺろりでございました。
大豆って、味噌やお醤油の原料になるだけあって、しっかり旨味があるんですよねえ。
茹でた打ち豆を乗せたサラダや、打ち豆のお味噌汁もおいしいけれど、じんわり味わうお粥にするとより力強さを感じたのでした。
ふ〜、おいしかった! ごちそうさまでした。
大豆は脾を養い、胃腸の機能を助け、腸を整える食材。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.96「大豆」より
胃の働きを正常にし、消化を助け、食欲を回復してくれる食材です。(中略)ほかにも肝の働きを助け、解毒作用を高めるため、老化防止や美肌づくりにも有効です。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.103「トマト」より