季節のおかゆは、いつも「あれ?こんなにおいしかったっけ……」と感じます。
食材自体のおいしさと、その季節の身体のリズムと、いろんなものがピタッとマッチする心地。
秋のおかゆといえば忘れちゃいけない、栗のおかゆ。2024年、今年の秋もおいしくいただくことができました。
栗の皮剥きさえ頑張れば、あとはお米と一緒に煮込むだけ。(皮剥きさえなんて簡単に言うけれどその皮剥きがなかなか骨が折れるんですけどね……!笑)
今回は栗の甘さを引き立てるためにひとつまみの塩と一緒に煮込みました。
ほっくり系の栗も、透き通る系の栗も、どっちもそれぞれおいしくて……!秋だねえ〜、秋ですねえ〜、としみじみな朝でした。
栗粥のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 750ml
- むき栗 5〜10個
- 塩 適量
つくり方
厚手の鍋に研いだ米、むき栗、塩ひとつまみ、水750mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
栗むきの救世主、栗むき坊主。
けっこうコツがいるんですよねえ〜、上手になったころに栗の流通が終わる!笑
脾の働きを助けて、気を増す作用があるくり。栄養の吸収を促し、血の巡りをよくして、体を元気にしてくれる食材です。(中略)少しずつ食べることでアンチエイジング効果が期待できます。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.199「くり」より