春菊×ごま、春菊×味噌、春菊×ナッツ……どういうわけか、春菊ってコク系食材と相性抜群ですよね。
今朝はそんなおいしい味の組み立てをヒントに、味噌風味の春菊のおかゆさんをつくりました。トッピングにはくるみ小女子、それから、白ごま。うん、完璧!◎
ポイントは、春菊を入れるタイミング。春菊は煮込まずに、蒸らす程度の加熱にとどめました。
春菊は加熱しすぎると繊維質が目立って苦味がでてしまいます。そもそもアクの少ない食材だから生で食べられるくらいすし、余熱で火を入れる程度の加熱が一番香りがたっておいしいと思うのです◎
春菊は「食べる風邪薬」とも呼ばれるそうで。たしかに特有のほろ苦さ、食後のスッキリ感、身体が喜ぶ心地がありますよね。
気の巡りを良くしてくれる春菊と、イライラを和らげてくれる効果のある味噌。12月のがんばる胃腸に、せわしない心に、ぴったりでございました。
味噌春菊粥のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- 味噌 小さじ1〜2
- 春菊 1枝
- 塩 少々
トッピングに
- くるみ小女子
- 白ごま など
つくり方
厚手の鍋に研いだ米、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
少量の湯( 分量外 )で溶いた味噌、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
小さくちぎった春菊をおかゆの上に並べる。フタをして5分ほど放置して蒸らす。
器に盛りつけたら完成!
甘口のお味噌を使ったので小さじ2ほど入れました。
味噌が好きすぎて常時3種類は冷蔵庫にあります。赤、白、辛口、甘口、麦、米……味噌ってそれぞれおいしいですよね……!
さまざまな効能を持つしゅんぎくは「食べる風邪薬」と呼ばれ、古くから漢方薬としても用いられています。独特の香りが気の巡りをよくして、精神を安定させ、ストレスを緩和したり、胃腸の働きを整え、胃もたれを改善する作用があるといわれています。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.122「しゅんぎく」より
熱を冷まして発熱やのぼせ、イライラなども解消。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.259「みそ」より