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虫対策にこぼれる性格 バラバラの知恵が集まる強さ|雑記#007

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日が暮れるにつれて肉との戦いが虫との戦いになっていくBBQ。

「虫対策忘れずにね!」という事前のアナウンスに対して、人それぞれにいろんな対策の仕方があってすごくおもしろかった。

①虫除けを持ってくる防御型

一番多い、虫除けを持ってくる人。

ブレスレット型の身につけるタイプ、シールタイプ。イマドキはいろいろあって、選ぶのも迷っちゃうね。

シューっと身体に吹き付けるタイプを持ってきてくれる人の中には、「えへへ、忘れちゃった」と手ぶらでへらへらしている人を集めて、「はーい!こっちきてー!虫除けするよー!」と、まとめてシューっとしてくれる先生みたいな人も。ありがたい。

②蚊取り線香を炊く守り人

頃合いを見計らって、みんなのために蚊取り線香を炊いてくれる人。

蚊取り線香を持ってきたよアピールをするでもなく、たばこを吸う人からライターを借りて淡々と用意を進めるその姿は、まさしく縁の下の力持ち。

風向きを読みながらいい塩梅に配置を調節するスキルもすばらしく、一朝一夕には真似できない役割だと悟る。天性の守り人。

③痒み止めを持ってくる養護人

いくら対策をしようとも「まさか」は起きるもの。

「うわ、刺された!」の声が上がるなり、「痒み止めあるよ!」とあちこちから薬が差し出される。

スースーするもの、軟膏のもの、パッチタイプ。

中には「ちゃんと消毒してからのがいいよ!」と、消毒液まで用意があるから拍手モノ。

「この刺され方は、アロエが効くよ」と、どこからか自然物を差し出してくれる魔法系養護人も。

④殺虫剤を持ってくる特殊攻撃型

殺虫剤で殺傷を図る特殊攻撃型!

薬剤が触れてはいけない肉があるという条件の下、虎視眈々とそのタイミングを狙う目はまさしくハンター。

「今だ!」というタイミングで蚊柱に向けて噴射するときの笑顔!この瞬間のために生きる、ヒーローの表情!

きっと間違いなく人生を自分の手で切り開いていく将軍タイプ!怖いものなし!と思いきや、まちがえて肉に薬剤がかかろうものなら「あ〜かけた〜!ちゃんと責任とって食べてね?」といきなり凋落に見舞われる、損なタイプでもある。

⑤虫が嫌いな音を出すDJ型

「これ、虫が嫌いな音なんだ。聞こえる?」と、モスキート音的な高周波サウンドを流し出す人。

“高周波は若者にしか聞こえない”という触れ込みから、「聞こえる!うわっうるさい!」「えっ!?流れてる?」「うそ、聞こえないの?おばさんじゃーん」というあるあるな展開に進行。

盛り上がりに合わせて、これは?これは?と周波数をいじくりだし、虫除けという本来の目的を忘れて場を盛り上げてしまう姿はまさしくDJ。

大丈夫、虫除けも、蚊取り線香も、痒み止めも、殺虫剤もあるからね。

こういう小さいことへの対応一つでもひとりひとりが違うおかげで、結果いろんな知恵が集まるんだから人間っておもしろい。

古代人間社会でもきっと、猛獣や感染症、災害などの非常事態に対して、人々は同じじゃない、いろんな行動をとってきたのだろうな。

それぞれうまくいったり、いかなかったりするから、人間という種族全体が全滅することなく、生きながらえてこれたのだろう。そう思うと、めっちゃすごいし、やっぱりおもしろい!

みんなが思いつくものがバラバラで、ひとつじゃないことに、「おもしろい」って思える感性が備わっているのは、たぶんたまたまじゃないんだろうな。

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運営者情報

お粥研究家。24時間おかゆのことを考えている人。「食事でじぶんを整える」をテーマに、毎朝の自分の体調に合わせたおかゆを作っている。お粥を作るのも食べるのも見るのも大好き。

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