侘び寂びの極み粥と言っても過言ではない「茶粥」に、金箔を乗せちゃうという新境地!お粥の蒸気でふわりふわりと踊る金箔、気分がアガりますねえ〜……!
華やかな見た目でさらにお味も派手派手だと朝から疲れちゃうけれど、お味は素朴でまっすぐで。このくらいの「華」、好きなんですよねえ〜……!
ちなみに、国内で生産される金箔の99%が金沢産。やっぱり「金沢粥」のフィナーレは、金箔でしょう!
金箔茶粥
おすすめシーン:気分を上げたいとき、さらさらっと食べたいとき
調理時間:30分
茶粥にふわっと金箔をのせたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
ふわり、ふわり。お粥の熱で金箔が踊ります。
今朝はとっておきの「加賀棒茶」を使って、香り良く仕上げました。
日常のほうじ茶で作る茶粥もおいしいし、とっておきの茶葉でもおいしいし。
シンプルだからこそ、ちょっとの違いが大きく出ますね〜!◎
添え物をご紹介
今朝は金沢粥フィナーレ!金沢で出会った「おいしい」をぎゅっと詰め込みました。
金箔茶粥に添えたお供はこちら。ふきみそ、ごまみそ、大根寿司です。
ふきみそ(ふきのとうみそ)
ふきみそ(ふきのとうみそ)は、石川の名物というわけではないけれど、石川県のおとなり新潟県が生産量日本一なのだとか。お店でもたくさん見かけました。金沢は海の幸も山の幸もほんとうに豊かなのですね〜、東京では見かけないような多種多様の山菜がお店に並ぶ様子は圧巻でした。
ごまみそ
真っ黒なのは、ごまみそ。赤みの強い「加賀田舎味噌」に、たっぷりの黒ごま、お砂糖や蜂蜜で味付けをしたもの。あまじょっぱの味噌とごまのコクは、そのまま舐めたくなるほどおいしくて。笑
ナッツ的な油分と味噌の絡み、という構成だからでしょうか、なんとなく「ピーナッツ味噌」を思い出しました。
大根寿司
大根「寿司」という名前なのに、お寿司ではなくてお漬物!かぶらずしと並ぶ加賀名物、大根寿司。
主な材料は、ニシンと、大根と、麹。
棒寿司のような塊になっているものを、1cmくらいの幅に切っていただきます。さわやかな麹の甘みと大根の歯応え、ニシンのちょいクサなアクセントでエンドレスに食べちゃうやつ〜!
なんとなく既視感があると思ったら、北海道名物「にしん漬け」に材料がそっくりなことに気づきました。
にしん漬けは、キャベツ、大根、にんじん、ニシン、そして「麹」。
北海道のにしん漬けと、能登の大根寿司。どうしてこんなに似ているんだろう?ひょっとしてつながりがあるのでは?と調べてみたら、やっぱりありました、関連!
能登は、日本海周りで北海道・大阪をつないでいた「北前船」の中継地。全国からたくさんの品物が入ってきたんですって。中でもニシンは庶民も手にしやすい食材だったらしく。こんな風に食べると長持ちするよ〜という「知恵」も一緒に入ってきたのかもしれませんね。
他にも北海道の「昆布」を西日本に運んだのも北前船。なるほど、だから昆布だし文化が和食の基礎になったのか〜!食文化のつながりってほんとうにおもしろい!
金沢は、「加賀百万石〜〜〜!」と何回叫んだだろうってくらいに、ほんとうにほんとうに魅力的な街でした。
たくさんの出会いに感謝。ごちそうさまでした!