ビーツはおもしろい食材です。
お味を例えると……とうもろこしのような甘みで、大根のような食感で、昔の根っこの味がするにんじんの風味という感じでしょうか。唯一無二の個性派野菜。
とうもろこしも、大根も、にんじんも、おかゆにしておいしいから、つまりはビーツもおかゆにしておいしい食材!◎
何度かチャレンジしたビーツのおかゆですが、今日のおかゆはこれまでのビーツ粥で一番おいしくできました!
今日の工夫ポイントはひとかけのバター。
バターの華やかな香りのおかげで、にんじんグラッセにも似たビーツの魅力が生きるおいしさに出会えました。
バター香るビーツ粥のレシピ
おすすめシーン:元気がほしいとき、巡りをよくしたいとき、アンチエイジング
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 750ml
- バター 1かけ
- ビーツ 小1個
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- 黒胡椒
- パセリ など
つくり方
ビーツを洗い皮をむき、5mm〜1cmの角切りにする。
<ポイント>ビーツの色移り対策
ビーツの色移り対策でまな板にラップを敷いてみましたが、ラップの破けた箇所からまな板に色素が滲み出てしまったため、ほとんど意味がありませんでした……!笑(熱湯消毒をするとかなり落ちます◎)現状、私の知る限りでは牛乳パックを開いたものなどをまな板の上に敷く方法がベストである気がしています。
厚手の鍋に研いだ米、ビーツ、バター1かけ、水750mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
いただきます!気になるお味は?
あざやか〜!きれいに染まりました。
不思議。ビーツ自体は紫の気配も感じる紅色だったのに、出てくる色素は黄色系のオレンジなのですね。
ベースのおかゆの色と、ビーツの実の色と。赤の色味がいろいろ混ざった秋の夕暮れみたい!
気になるお味は、「♡」!
バターを入れたことで、ビーツ特有の根っこっぽさ&土っぽさが、よいアクセントに。
今回は黒胡椒&パセリをトッピングしましたが、ボルシチ風にサワークリームやヨーグルトを乗せてさっぱりいただくのもおいしいだろうな。
コクと甘味があるから、さっぱり系も合いそう◎
あとは、粉チーズやクリームチーズ、ナッツ、オリーブオイルなど、油分をちょい足しするのも惹かれるなあ。
バターを使ったビーツ粥、第二弾、第三弾が今からたのしみです。
と〜ってもおいしかったです!ごちそうさまでした!
気・血・水の巡りをよくし、胃腸の機能を整えて消化不良を改善します。(中略)血の巡りにも働き、(中略)赤い色素は抗酸化作用のあるベタシアニン。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.150「ビーツ」より
生ビーツのシャクシャク食感も大好きなのでアレですが、水煮のビーツは革命的にラクですよねえ〜……!笑