日清完全メシ「汁なしシーフードヌードル味焼そば」──安心できる“新しさ”|雑記#0031

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日清の「完全メシ 汁なしシーフードヌードル味焼きそば」に感動!たんぱく質17.7gって、すごすぎない……!?

400円くらい

公式ホームページの「どーせ食うなら」の言葉、「ほんとだね!?」と思いました。

カップヌードル 汁なしシーフードヌードル
公式ページより
https://www.nissinkanzenmeshi.com/detail/shirunashiseafood.html

せっかく食べるならこっちにしよ〜って、なるなる。

前半では「完全メシ 汁なしシーフードヌードル味 焼そば」を食べた感想を。
後半では、そこから見えてきた“新しいものが受け入れられる条件”について、考えてみました。

もくじ

つくり方はカップ焼きそばと同じ

調理手順は、通常のカップ焼きそばと同じ。(焼いてないじゃん!茹でてるじゃん!も同じ。笑)

お湯を注いで、待って、お湯を切って、調味。

待ち時間が5分なのは珍しいかも。まあ、ごはんの栄養を気にかける場面で、3分と5分の違いはそんなに重要じゃない。

個人的に気に入ったのが、このパッケージ。のっぽなフタの中に「粉末ソース」と「調味オイル」が入っている構造!

カップ麺のカップの中にソースが入ってるやつ、手で取り出すのって、ちょっと不快だったのよね……!通常のカップラーメンシリーズと同じですぐにお湯を注げるし、手が油でベタつかないから、調味の小袋がめっちゃ開けやすくてGOOD!

湯切りをして、味付けをしたら完成。

ふつうにおいしくてびっくりした

若者言葉なのかもしれないけれど、これ、まさに「ふつうにおいしい」やつ。おいしくて、びっくりしちゃった!

味は?──おいしい!

味のベースは、ほぼ「あのシーフードヌードル」。

より細かく表現すると、「シーフードヌードル」ー「ミルク感」+「生姜風味&オイル感」って感じ!

高たんぱくな豆麺みたいな、もっとパサポソした麺なのかと思ってたから拍子抜け。麺のちゅるちゅる感!◎

「粉末ソース」だけじゃなくて、「調味オイル」も合わせてるのがポイントなのかも。

すごいなあ、科学だなあ……!よくできてる。

ボリュームは?──ちゃんとお腹にたまる◎

誤魔化されてるふうじゃない、ちゃんとした満腹感があるのもすごい。

カップ麺はすぐにお腹が空く印象が強かったけれど、完全メシシーフード焼きそばは、栄養価的に身体が満たされるからか、腹持ちがめっちゃよかった◎

価格は?──激安でしょ!

400円という価格は、わたしはすごく安いと思う!

あすけんとかカロミルとか、栄養管理アプリで食事をつけるとわかるけど、バランスの良い食事というものはけっこうな手間かお金かがかかる。単純にカップ麺売り場の商品として考えちゃうとそりゃ高いのだけど、この栄養バランス&手軽さでこの価格って、けっこう衝撃レベル。ふつうのカップ麺を食べるのと手間が同じなんだもん……!

極端な比較でいうと、

A:ふつうのカップヌードル(200円) *罪悪感つき
B:「完全メシ 汁なしシーフード」(400円) *良い気分つき

……みたいな感覚になった。

完全メシの「ふつうにおいしい」価値

……さて、ここからは少し視点を変えて!お粥研究家として、このおいしさの背景にあるものを考えてみます。

実は、完全栄養食に公的な基準はない。2025年時点では、厚労省や消費者庁で「完全栄養食」のルールは明文化されていない。各社が「自社の基準」を設定し、それぞれの「完全性」を根拠付けて、商品設計をしている。だから、単純な完全食のコスト比較というのはできないのが、完全栄養食ジャンルの評価の難しいところだったりする。理論がありながら基準がない世界だから、コスパ的な数字上の価値判断をしているようで、実はフィーリング的な受け付けやすさがものすごく重要になるジャンルなのだと思う。

そんな視点で考えたときに、この商品の一番の魅力は「いつもの延長線にある安心感」だと思う。CMでおなじみの日清の商品、いつもの店に並んでいる見慣れたパッケージ、知っている「あのシーフード味」の延長線の味。具体的なイメージが膨らむのは、強い!

いつもの「シーフードヌードル」の具に、なんかほっとしたもの!

そして、実際に「ふつうにおいしい」!これって、すごいことだと思う。

完全食系の商品は価格に加えて「未知感」がハードルになる。いくら栄養価を説明されても(されればされるほど?)、「で、味は大丈夫なの……?」と、不安になるのだ。

超有名どころのBASEも、最初の心理的なハードルがすごかった。価格が安くはなくて、味がわからない、しかも、栄養価の説明をされると、な〜んか、圧がある……!

一方で、実際に食べる機会に恵まれて「あ、おいしいんだコレ」と思えたら、高確率でリピートする商品だと思う。安心さえできたら、もともとは欲しいモノだから。

いろんなメーカーさんが単発商品を次々出すのではなく、目印となるシリーズ名やアイコンを提げて、「シリーズ売り」をしているのも、心理的なハードルが課題だと感じているからなのだろう。

日清カップヌードルシリーズ!カップめしシリーズ!完全メシシリーズ!……こういうの、強い。

まとめ:新しさ+安心=やさしい!

新しいものに対して、基本的に、人は怖いのだと思う。

そんなうまい話ある〜……?と思っちゃう疑心暗鬼が湧き上がるというか、やっぱりいつものモノとは何かが違うわけで、ちょっと疑いの粗探しモードに入る。

そんなときに、つい、データや論理の根拠をガンガン示しがちだけど、実は「知っている」「想像ができる」という安心感だけで、ふと、手を伸ばせたりするものなのかもしれない。

すごいものができました!新しいです!理想系です!おいしいです!とゴリゴリにアピールするのではなく、

「あなたが知ってるアレの、こういうバージョンだよ」とか
「いつものアレの、あたらしいやつだよ」とか

知っている過去の続きにある新しさであることを示すやり方は、やさしいし、すごく上手。新しさと安心のデザイン。

お粥研究家的な気づきとしては、「イマドキのおかゆの新商品」は、多くの人にとって未知のものなのかもしれないということ。何が足りないのか、どう伝えたらやさしいのか、大きなヒントになりました。

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運営者情報

お粥研究家。24時間おかゆのことを考えている人。「食事でじぶんを整える」をテーマに、毎朝の自分の体調に合わせたおかゆを作っている。お粥を作るのも食べるのも見るのも大好き。

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