エリンギを使ったお粥はこれまでも作ったことがあったけれど、いつも他のきのこと組み合わせてばかりでした。なぜならエリンギは淡白っていうか、素直すぎるっていうか……ソロで「主役」には難しいような気がしていたのです。
ところが!あるひと工夫で「主役」に!
そのひと工夫とは……エリンギを輪切りにすること!
輪切りにしたエリンギのホタテのような食感が大好きで。煮込み料理にも転用できるのでは?と思いついた次第です。
結果は……狙い通りの主役感!◎
香り華やかなとろ〜んと食感のお粥の中で、輪切りエリンギの食感が絶妙なアクセントに。エリンギさん、おみそれしました。
バターエリンギ粥のレシピ
おすすめシーン:疲労回復、乾燥肌の改善、ストレスを和らげる、免疫力アップ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合
- 水 700ml
- エリンギ 1/2パック
- バター 1かけ
- ローリエ 1枚
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- 黒胡椒
- フェンネル
ご一緒に
- 岩塩
- お醤油
つくり方
厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
この間にエリンギを輪切りにしておくと流れがスムーズです。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で15分煮込む。
輪切りにしたエリンギ、ローリエ、バターを鍋に入れる。先ほどと同様にフタをしてさらに15分煮込む。
ローリエを取り出し、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5〜10分放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
いただきます!気になるお味は?
バターの甘い香りがふわ〜っ……!やさし〜い……!
エリンギの「頭」の部分があるからエリンギってわかるけれど、これぱっと見、ホタテですよね!
香りづけのローリエ、とろみもだしてくれるバターと共に煮込んだお粥は、とろっとろ。
輪切りエリンギの繊維にそってコリッと崩れるホタテのような食感が、良いアクセントになっておりました◎
いいなあ、いいなあ。輪切りエリンギ。おいしいぞ。大成功だぞ〜〜〜!
と〜ってもおいしかったです!ごちそうさまでした。
輪切りエリンギを使ったお粥の今後の展望
おもしろい食感なのにお味が素直っていうところが、ものすご〜く使いやすそう!
パッと思いついたものをメモメモ……
- ホタテの貝柱だしを合わせて「なんちゃってホタテ粥」(←絶対面白い!!!)
- にんにくと炊き上げて「ガーリックエリンギ粥」
- とうもろこし粥のアクセントに「コーンエリンギ粥」
- トマト粥のアクセントに「トマトエリンギ粥」
「なんちゃってホタテ粥」を本気で作るなら乾燥貝柱を水で戻して、かな?
いっそ顆粒のホタテだしを使っても、それなりの味になったりするのかな?
気になる、気になる〜〜〜!
良い出会いができて今日はご機嫌です。今から第二弾・第三弾がたのしみです。
気を補い、体に潤いを与えるので、疲労回復やストレス解消、乾燥肌の改善などに効果的です。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.253「バター」より
きのこの細胞壁に含まれる食物繊維の一種であるβグルカンは、免疫力を活性化させる働きがあり、アレルギーの予防や改善効果が期待されています。腸に直接働きかけるので、空腹時に食べるのがおすすめです。
『NHK出版 からだのための食材大全』池上 文雄 (監修)、2018年、NHK出版 P.129「えのき」より