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【レシピ】むかごバター粥【お粥研究家の粥日記2022/11/06】

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お豆のような、お芋のような。むかごごはんもおいしいけれど、むかごのおかゆはねっちょりが引き出されて、と〜ってもおいしいのです!

むかごは山芋などの脇芽に出る「コブ」。ぎゅ〜っと栄養を蓄えた、栄養貯蔵器官です。「山のうなぎ」とたとえられるほど栄養満点の食材◎

ちなみに、この「むかご」が地面に落ちると、芽が出て、あたらしい個体になるんですって。

ということは……むかごは山芋の赤ちゃんなのですね!

むかごを手に乗せている画像

ああ、なんだかこのコロコロ感が愛おしくなっちゃう!

シンプルなむかご粥もおいしいけれど、今朝はじゃがいもの皮のようなワイルドな風味に合わせて、バターを添えて。山芋のような粘り気もあり、食べ応え抜群でございました。

むかごバター粥のレシピ

むかごバター粥の画像

おすすめシーン:滋養強壮、スタミナ補給、秋の養生
調理時間:50分

米の品種:つや姫
塩:海の精

材料(お茶碗2杯分)

  • 生米  1/2合
  • 水   700ml
  • むかご 30個( 50g程度 )
  • 塩   小さじ1/2
  • バター 2かけ

トッピングに

  • 青のり
  • 黒胡椒

<注意>
鮮度があまりよろしくないむかごを使う場合は、別鍋で下茹でをしてから使います。

つくり方

STEP
むかごを洗う

むかごを水でよく洗う。気になる場合はたわしなどでこする。

むかごを洗っている画像
STEP
鍋の温度を上げる

厚手の鍋によく研いだ米、むかご、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。

むかご粥を煮込んでいる画像
STEP
弱〜中火で煮込む

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。

弱火で煮込んでいる画像

<ポイント>
むかごが鍋底にくっつきやすいので、途中で1〜2度はがすように混ぜると◎

STEP
味つけ&蒸らし

さっとアクをすくいとり塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。
器に盛りつけてバターを乗せたら完成!

いただきます!気になるお味は?

皮つきじゃがいものような力強い香りがドドン!

じゃがバターを連想して、青のり、バター、黒胡椒をトッピングしました。

むかごバター粥の上からの画像

読み、大当たり!バターめっちゃ合う〜!◎ 黒胡椒も良い〜!◎

「お味が濃ゆいお芋」ですからね、「素材生かした系のポテトチップスに合うようなもの」全般、合うのだと思います。

ほくほく、ねっちょり!お粥自体にもちょっぴり粘り気が出ていてたのしい食感

むかごバター粥をすくっている画像

そしてそして、食べ進めるうちにしっかり「ずん」とお腹に溜まる感じが。

心地よい重みを感じて、不思議となんだか落ち着いて。

ぎゅうぎゅうの満腹感とは違う、ほっとする心地に包まれました。

栗・芋・お豆などと同じ系統の「蓄えてる系」の食材は、秋の身体になじむのかもしれませんね。

ほろほろと むかご落ちけり 秋の雨
( 小林一茶 )

なんとなく静かな、冬の気配を感じるアンニュイな季節。

寂しさに心が引っ張られそうになるけれど、ほっこりを集めつつ、穏やかに過ごせますように!

ふう、ほっと一息。

と〜ってもおいしゅうございました!ごちそうさまでした。

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運営者情報

鈴木かゆのアバター 鈴木かゆ お粥研究家

お粥研究家。24時間おかゆのことを考えている人。「食事でじぶんを整える」をテーマに、毎朝の自分の体調に合わせたおかゆを作っている。お粥を作るのも食べるのも見るのも大好き。