「PW」というマークのついた花に感動している。
「PW」=「PROVEN WINNERS」。植物の国際ブランドで、日本語に訳すと「実証済みの勝利者たち」。(すごい名前……!)
あらゆる試験を勝ち抜いた選び抜かれた「すごい品種のみ」を販売している、世界各国の種苗会社が集まり発足したブランドだそうだ。
ホームセンターの売り場で「大人気!強い!すごい育つ!」みたいにPOPで大絶賛されていてついつい買ったこのPWの苗、ほんとうに強い!すごい育つ!


3月の末に購入。大きめの鉢植えに植えたら……

1ヶ月ちょいでこの育ちっぷり!モサモサ〜〜〜〜〜!

水やりと、ときどき気まぐれに薄めた液体肥料をあげるくらいで、大したお手入れもしていない。
しかも、途中2回ほど水やりが追いつかずにしおしおにしてしまったにも関わらず、そのたびに数時間でシャキンと生き返ってくれた。(お花ちゃん、ごめんね……)
ホームセンターでは他の苗に比べてだいたい1.5倍くらいの価格だったのだけど、1株ずつでこんなに育つことを考えるとお値打ちすぎる。
ふと「これだけ繁殖力があったら、世界中がPWの花になってしまうのでは?」と、素朴な疑問がわいてきた。
もちろん、そんな可能性は想定済みで、PWの品種は種がつきにくいように改良済みなのだそう。種を作ることよりも花を咲かせることにエネルギーを使えるように、それから、生態系を脅かさないために。
すごい……!科学ってすごい!
あくまでも人間がたのしむための「園芸種」であるために、強烈な生命力を持ちながら、花を咲かせることだけに尽くしてくれるミラクルフラワー。
当たり前だけど、人間の側から見た「WINNERS」で、生物としては多分ぜんぜん「WINNERS」じゃない、ってところがおもしろい。何が害虫で、益虫で、害獣で、ペットなのか、みたいな話にも似ているね。いや、ひょっとしたら、これが彼らPWの花々の戦法で、人間を惚れ込ませて、繁殖させて、地球PW化を狙っているのかもしれない!だったらやっぱり「WINNERS」だ!……なんて、アホな妄想をしたりもしました。
ともあれ「こうだったらいいのにな」を描いて、何百何千の品種改良を経て、ほんとうに完成させちゃう技術と忍耐に感動です。
