生姜の力で身体の隅々まで温まる〜…!火が通った生姜の甘い香りがふわ〜っと豊かな、心も身体も内側から温まるおかゆです。
お米と一緒に、千切りにしたひとかけ分の生姜を入れるだけ。ほんのちょこっとの一手間でこんなに風味が豊かになるのか!とうっとりします。
生姜には温め効果のほか、風邪の悪寒や節々の痛みを和らげる働きがあり、解熱作用も期待できる*ことから、発熱時の栄養補給にもおすすめです。もちろん、代謝を上げたいダイエット中や、風邪予防にも◎
冷えは万病の元。生姜の力で身体の内側からエンジンをかけましょう!
*「寒さが招く風邪の悪寒や節々の痛みに有効で、解熱作用も期待できます。」
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.54 「しょうが」より
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『生姜粥』のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- 生姜 1かけ(10g程度)〜
- 塩 小さじ1/2
<ポイント>生姜の量は?
「生姜ひとかけ」の大きさの目安は「親指の第1関節くらい」です。量はお好みで調節してください。
作り方
厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかける。
生姜を千切りにしてお鍋に入れる。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かける。
塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、水700mlを入れます。フタをせずに、中火にかけます。
<ポイント>鍋はどんなお鍋?
お鍋は片手鍋でも土鍋でもOK!フタつきのものをご用意ください。厚手のものの方が焦げつきにくく、おいしく仕上がります。
②生姜を鍋に入れる
生姜(1かけ)を千切りにします。
<ポイント>生姜はぜひ皮つきで!
生姜は皮つきがおすすめです!生姜は皮付近は、香りも辛味成分も強い部分。よ〜く洗って、まるっといただくのがおすすめです。
刻んだ生姜をお鍋に入れます。
③コトコト煮込む
お鍋の白い泡がふつふつと踊り出したら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かけます。
<ポイント>吹きこぼれ防止
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
④味つけ&蒸らし
塩(小さじ1/2程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
<ポイント>塩の量はお好みで
塩の量は、ふたつまみから小さじ1程度で、添え物に合わせて量を調節をしてください。味を薄めに仕上げて、パラパラと塩をかけながらいただくのも美味ですよ。味を濃くする分にはいつでもできるので迷ったら薄めがおすすめです。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
生姜の甘い香りがふわり。ああ〜、食欲がわいてきます。
この日の添え物は、もろみみそ、梅干し、柚子皮。生姜はいろんな食材と相性が良いですね〜…!
千切りにした生姜は「シャクシャク」とした食感が残って、ぽってりとやわらかなおかゆのいいアクセントに。
食べている途中から身体がほかほか。背中がうっすら汗ばむほど身体の芯から温まりました〜…!おいしゅうございました。
アレンジするなら?
生姜粥は、上に乗せるものを変えるだけでぐっと表情が変わります。
たとえば、白髪ねぎ、ラー油、おろし生姜、クコの実を乗せて、食欲そそる系に!これは元気がでる!
特に白髪ねぎとラー油(唐辛子)は発汗作用があるため、代謝を上げたいダイエット中にもおすすめのちょい足しです。
この日は疲れ目が気になったので、水で戻したクコの実ものせました。
元気を出したいというよりは、癒されたい!という日におすすめなのが、柚子。生姜粥に柚子皮をちょいと添えたり、ゆず果汁を絞ったり。
「ゆず×生姜」は、のど飴にもなるほど黄金の組み合わせ。頭がもや〜っとする日や、風邪の予感がする日にいただくと「あ〜……♡」と幸せのため息がでるほど、癒されます〜…!
香りの相性もさることながら、ゆず果汁の程よい酸味がなんとも後を引くのです。
甘い系のおかゆに抵抗がない方はお砂糖やはちみつをかけるのもおすすめです。
お塩と一緒に黒砂糖で味付けをしちゃうのもアリ◎
塩昆布を添えたり、桜の塩漬けや、栗の甘露煮とともに「ぜんざい」のような気分で。
生姜はしょっぱい系とも甘い系とも相性が良いので、その日の気分や体調次第でアレンジしやすいのも魅力ですね〜…!
他にも、千切り生姜のかわりにおろし生姜を入れて、トロトロ系にしたり。なつめやクコの実と炊いて甘みをプラスしたり。
ぜひ、自分好みの「生姜粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!