コンソメもベーコンも入れません。牛乳、お米、水、塩のみで作る、王道のミルク粥のレシピをご紹介します。
コトコト煮込んだ牛乳から生まれるコクは、ホワイトソースやチーズを思い出させるほど。牛乳ってこんなに旨味を持つ食材だったのか!と感動します。
牛乳には胃痛を和らげたり*、精神を安定させる働きがある*ことから、いつもの自分を発揮したい日の勝負飯にもおすすめです◎
*胃痛の緩和に。米は気を巡らせ、牛乳は胃壁を守ります。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』植木 もも子、2018年、西東社 「牛乳」より
*カルシウムが豊富で、消化吸収率が40〜70%と高く、骨や歯を丈夫にしたり、精神を安定させてイライラを解消します。
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのトッピングや、豆乳やアーモンドミルクに置き換えたアレンジもご紹介いたします!
生米からつくる『ミルク粥』のレシピ
調理時間:50分〜1時間
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 500ml
- 牛乳 300ml
- 塩 小さじ1
おこのみで
- パセリ、黒胡椒など
<ポイント>牛乳だけでつくらない!
牛乳100%でミルク粥を作ろうとすると、大変吹きこぼれやすいうえ、コッテコテに仕上がります。水と組み合わせて作ってもじゅうぶんなコクを堪能することができます◎
作り方
厚手の鍋に研いだ米、水500mlを入れる。フタをせずに鍋を中火にかける。牛乳300mlを計量して常温に置いておく。
ふつふつと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。箸を渡してフタをして、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で20分かける。
牛乳を入れる。ゆっくりと混ぜ、一度中火にする。表面がふつふつしてきたら、再び箸を渡してフタをして、ごく弱火で10分煮込む。
さっと膜をすくいとり、塩で味をととのえ、火を止める。フタをして5分蒸らす。器に盛りつけて、完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋にによく研いだ米(1/2合)、水500mlを入れます。フタをせずに鍋を中〜強火にかけます。
<ポイント>お鍋選びのポイント
ミルク粥は大変吹きこぼれやすいです。初めて作るときは特に大きさにゆとりのあるお鍋のほうが安心です。また、土鍋のような浅いお鍋よりも、カレー鍋のような深みのあるお鍋のほうがおすすめです。
牛乳300mlを計量して常温に置いておきます。
<ポイント>牛乳を計量しておきます
牛乳は後ほどお鍋に入れます。キンキンに冷えた牛乳をお鍋に入れるとおかゆがびっくりしてしまうので、常温においておきます。
②水でコトコト煮込む
ふつふつと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
箸を渡してフタをして、弱火に20分かけます。
<ポイント>吹きこぼれを防ぐコツ
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
③牛乳を入れてごく弱火
牛乳を入れます。ゆっくりと混ぜたら、一度中火にします。
<ポイント>一度火を強める理由
牛乳を入れて下がったお鍋の温度を火を強めて戻します。
表面がふつふつしてきたら、再び箸を渡してフタをして、ごく弱火〜弱火にして10分煮込みます。
④味付け&蒸らし
さっと膜をすくいとり、塩(小さじ1)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
フタをして5分間、放置して蒸らします。
<ポイント>蒸らし時間でお味が馴染む
「蒸らし」の時間で、味が馴染んで米粒がふっくらとします。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
あ!ホットミルクと同じ、あの甘いコクのある香り!やさしいです〜……!
シンプルに刻みパセリと黒胡椒を添えて。
チーズやグラタンにも似た牛乳の旨味が広がります。
こりゃ〜ごちそうですねえ。
ふーふ、はふはふ。
うっすら汗ばむほど、体の芯から温まりました。おいしゅうございました〜……!
アレンジするなら?
今回ご紹介したミルク粥をベースにしたおかゆアレンジをご紹介します!
ミルク粥 + α
簡単なのに途端に途端に雰囲気が変わるおすすめのトッピングが「卵黄」!
たっぷりの黒胡椒、粉チーズと合わせて、カルボナーラ系のおいしさに。
生ハムやベーコンを添えると、一層こなれたお味に仕上がります。とろ〜んと絡む卵黄が最高にしあわせです〜……!
おもてなしにもおすすめなのが「パイかけ」!
オーブン対応の器におかゆを盛りつけて、冷凍パイシートをかけて、粉チーズを振って、オーブンで焼きます。
みてみて〜!パイにとろとろ濃厚なミルク粥をディップしていただく、という新体験〜……♡主役級のおいしさです。
具材の追加もおすすめです。いちおしは、たっぷりのきのこ!
そんじょそこらのポタージュよりも濃厚なコク!絶品です。
牛乳と同時に、たっぷりのきのこをお鍋に入れるだけ。
牛乳を入れた後の煮込み時間は10分〜20分程度が目安。
キノコの量は1/2合のお米に対して、100g〜200gのきのこが適量です。
かさがさらに増えるので、大きめのお鍋でつくると安心です◎
他にも、さつまいも、かぼちゃ、鶏肉などシチューに合うもの全般、相性が良いです◎
ミルクを変える
牛乳を「豆乳」に変えれば、豆乳粥に!
大豆のほんのりとした甘みが美味。魚介などお豆腐と相性が良いもの全般、合わせやすくなるのもうれしいポイント。
<ポイント>豆乳に置き換えるときのポイント
無糖の豆乳を使用します。どろっと濃い豆乳の場合は、牛乳程度のとろみになるように水で割って入れるのがポイントです。
牛乳をアーモンドミルクに変えれば「アーモンドミルク粥」に!
アーモンドミルクの香ばしい風味がなんともおしゃれ〜……!
お砂糖を入れて甘い系に仕上げるも良し、黒胡椒やチーズと合わせてしょっぱい系に仕上げるも良し◎
<ポイント>アーモンドミルクに置き換えるときのポイント
豆乳と同様、無糖のアーモンドミルクをご用意ください。
他にも、ココナッツミルクに変えてエスニック風にしたり、牛乳の味の違いを楽しんだり。
ぜひ、自分好みの「ミルク粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!