北欧スウェーデンのクリスマスの「朝食」や「デザート」にいただくおかゆ、Risgrynsgröt。バターと煮込んだ、甘いミルク粥です。
ミルクのコクと、バターの香りと、レーズンのじゅわっと広がる酸味とで、お口の中が幸せでいっぱいになるおかゆさんです。
このミルク粥のポイントは2つありまして。
ひとつは、1粒のアーモンドを入れること。
アーモンドが当たった人はその年の「ラッキーさん」なんですって。あら〜、ロマンチック〜♡
もうひとつのポイントは、牛乳をかけていただくこと。
食べる直前に冷たい牛乳をかけます。あったか×つめたの口当たりがとってもおいしくて、ひとくち、またひとくちと食べたくなるのです。
毎年たのしみにしている、我が家のクリスマスの定番です。
レーズンのかわりにナッツを入れたり、はちみつを入れたり……ちょっと洋酒を入れるなんていうのも素敵かも!ぜひ、いろんなアレンジをたのしんでみてくださいね。
クリスマスのミルク粥 Risgrynsgröt のレシピ
調理時間:40分
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 500ml
- バター 10g
- 牛乳 300ml
- レーズン 大さじ2
- 砂糖 大さじ1〜2
- 塩 少々
- アーモンド 1粒♡
ご一緒に
- 冷たい牛乳(かける用) など
お好みで
- シナモンパウダー
- お砂糖
- ジャム など
<アレンジ>シナモンスティックを入れるとより本格的に!
シナモンスティックを入れると、さらに香りがよくなります。もしお家にあるようでしたら③の工程で入れると◎
つくり方
厚手の鍋に研いだ米、水500ml、バターを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で15分煮込む。
牛乳300ml、レーズンを鍋に入れ混ぜる。一度火を強めくつくつしてきたら火をごく弱火に落とす。ときどき混ぜながら15分煮込む。
砂糖、塩で味をととのえる。アーモンドを入れて、鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。お好みでお砂糖、冷たい牛乳をかけて召し上がれ!
詳しい作り方
写真つきで詳しい作り方をご紹介します!
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋に研いだ米1/2合、水500ml、バター10gを入れます。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかけます。
ミルク粥は吹きこぼれやすいので、土鍋のような浅い鍋よりも、深みのあるお鍋がおすすめです。我が家は琺瑯鍋「ル・クルーゼ」か、煮込み料理も得意な片手鍋「ジオクラフト」でつくります。
②コトコト煮込む
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で15分煮込みます。
③牛乳を入れてコトコト煮込む
牛乳300ml、レーズン大さじ2を鍋に入れます。
香りづけにシナモンスティックを入れる場合はここで入れます。
シナモンスティックは食べられないので、盛りつけのときは取り出してくださいね。
牛乳を入れると鍋の中の温度が下がってしまうので、一度火を強めます。
くつくつしてきたら火をごく弱火に落とします。
フタを外した状態で、ときどき混ぜながらごく弱火で15分煮込みます。
④味つけ
砂糖大さじ1〜2、塩少々で味をととのえます。
アーモンドを1粒、鍋に入れて、鍋全体をゆっくりとまぜて火を止めます。
お好みでお砂糖、冷たい牛乳をかけて召し上がれ!
いただきます!気になるお味は?
あら、かわいい!自然なお米とミルクの白、きれいですね。
ミルクの甘い香りがお部屋に立ち込めます。うっとり。
そして、冷たい牛乳をかけて……すぐ!
いただきます!
……!♡
お米がもっちり、ぷるりとして、う〜ん、おいしい!ライスプディング、って感じです。
自然な甘みがいいですねえ、バターの香りもおしゃれですねえ。
ちなみに、ミルクのおかゆにオレンジやホイップクリームをのせると、「Riz à la Malta」という料理になるのだそう。レーズンが合うのだから、オレンジも、いちごも、いろんな果物が合うのだろうな〜。
オトナな感じで、ちょろっと洋酒を入れる・かける、というのもやってみたい!
また明日も食べたいくらいおいしいけれど、年に一度だからおいしくて、ありがたいのだろうな。
来年のクリスマスのたのしみにします。
みなさんのクリスマスが、おかゆのようにぽかぽかなものでありますように!
メリークリスマス!
お粥研究家の鈴木かゆでした。
ドライフルーツ&ナッツがたっぷりのウクライナのクリスマス粥もおすすめです♡