極上!鶏ガラのお出汁でお粥をつくりました。ていねいにとった鶏ガラ出汁の澄んだ旨味のおいしいこと!
鶏ガラのお出汁を取るのに3時間、お粥を作るのに1時間……ず〜っとお鍋の前にいなきゃいけないお料理ではないけれど、なかなかの手間。
でも、手間のかかるお料理で無心になるって、ものすごく癒し効果があるのですよね〜。週末の贅沢粥。贅沢時間。
本格鶏出汁粥のレシピ
おすすめシーン:疲労回復、胃腸の養生、とっておきのおかゆに
お粥の調理時間:50分
レシピといいながら、普通のお粥を炊くときに、水を鶏ガラ出汁に変えただけです♪
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 鶏ガラ出汁 800ml
- 塩 小さじ1/2〜
トッピングに
- 鶏ガラの身
- ネギ
- 黒胡椒 など
<ポイント>スープよりちょい薄めくらいの濃さで
鶏ガラ出汁といってもお出汁の取り方によって濃さはまちまち。目安としてスープにするにはちょっと薄いかな〜、くらいの濃さがおすすめです。水と割って調節すると◎
つくり方
厚手の鍋によく研いだ米、鶏ガラ出汁800mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして5分ほど放置して蒸らす。お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成!
いただきます!気になるお味は?
おほほほ〜!鶏の甘い香りが全開!
香りが映るカメラがあったらいいのに……この香り、視覚化したい……!
中華粥の作り方を踏襲して、ごま油を絡めたり、炒めたりしてから煮込んでも間違いなくおいしいのでしょうが、今回はあえて「米・出汁・塩」のみのお粥で。
トッピングもシンプルに。ネギと黒胡椒、それから鶏ガラから取り外した「ほぐし身」をのせました。
あ〜……おいしい。あ〜……旨い。
調味された「鶏ガラスープの素」のような、直接的なバチッ!とした旨味ではなくて、すっと身体に馴染む優しく上品な旨味がジーンと続く感じ。
贅沢だわぁ〜……!ごちそうだわぁ〜……!
ごちそうってなんだろう
超高級食材を使って作るごちそうもあるけれど、このお粥だって間違いなくごちそう。なんだか不思議だな〜、ごちそうってなんだろう?お金をかけることや、いかにお店の味に近いかってわけでもないですよね。
鶏ガラなんて1羽分で50円とか100円とかの世界で、あとはほんと時間と手間だけ、って感じで。
う〜ん。
今日のおかゆを食べて思ったのは、時間を気にせず、気ままに、自分好みのお味を作る過程は、間違いなく贅沢だということ。ゆとりがないと手を出せないお料理。
それでもって、ゆとりっていうのは、お金の余裕って意味に限らなくて、時間のゆとりとか、心の余裕とかそういうやつ。
圧力鍋で作れば何分の一の時間でできちゃうのはわかっているけれど、なんかこう、わざわざコトコトしたくなるのよねえ〜。それで、癒されたりしちゃうのよねえ〜。
便利をみつけてどんどん省きたい手間もあれば、便利があってもたのしみたい手間もある!こういう感覚を大事にしたいな。
よき時間でございました。ごちそうさまでした!
脾と胃の働きを助け、胃腸を温めることで、食欲不振や下痢を改善します。血と気を補って、疲労回復や母乳の出をよくする効果もあります。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.242「鶏肉」より
ほんとにおいしいお出汁だと、胡椒だけでもじゅうぶんごちそう感!