【レシピ】よもぎ粥【お粥研究家の粥日記2023/07/02】

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よもぎのおかゆを食べるたびに「あ〜、よもぎはやっぱり薬草なんだな〜」と感じます。食べた後のすっきりとして心地よい感覚がそう思わせるのかもしれません。

だから、「ととのうおかゆ」といえば「よもぎ粥」を思い出すのです。

よもぎの写真
上野の吉池さんで購入しました

乾燥よもぎや粉末よもぎも良いのですが、今朝は青々しい夏のよもぎで。ゆでたてのよもぎの香りの良さは格別ですねえ。

そしてそして、ぜひよもぎの茹で汁は捨てずに入浴剤がわりに。よもぎの香りが最高なのです。

よもぎを鍋から取り出している写真
香りがうつった、よもぎの茹で汁!
よもぎの葉を取り出した写真
細かい葉が残るのでザルを通すと安心です。

朝よもぎ粥、夜よもぎ風呂。うん、よいよい!◎

よもぎ粥のレシピ

よもぎ粥の写真

おすすめシーン:温活、肩こりや腰痛があるとき、なんとなくととのえたいときに
調理時間:50分

ざっくりとした作り方は「白粥によもぎを混ぜ込む」。
今回はお米から炊きましたが、ごはんからつくるお粥や、レトルトのお粥でもOKです。

材料(お茶碗2杯分)

  • 生米    1/2合(約75g)
  • 水     650ml
  • ゆでよもぎ 小さじ1*
  • 塩     小さじ1/3

*詳細は作り方STEP3内で

トッピングに

  • ゆでよもぎ など

ご一緒に

  • お砂糖
  • きなこ など

つくり方

STEP
鍋の温度を上げる

厚手の鍋によく研いだ米、水650mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。

STEP
コトコト煮込む

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。

この間に「STEP3 よもぎの下ごしらえ」を。

吹きこぼれ防止に鍋にフタの間にお箸を挟んで煮込んでいる写真
鍋に箸をかませることで吹きこぼれにくくなります◎
STEP
よもぎの下ごしらえをする

煮込んでいる間によもぎの下ごしらえを済ませると流れがスムーズです。

よもぎ
よもぎを洗う

鍋に水(分量外)を入れ、火にかけておく。
よもぎの茎を取り除き、葉をよく洗う。

おかゆを作りながら湯を沸かしている写真
よもぎの葉を取り外している写真
よもぎ
茹でる

鍋に塩小さじ1程度(分量外)、アクが気になる場合は重曹を小さじ1ほど(分量外)入れ、2〜3分湯がく。

鍋に塩を入れる写真
よもぎを茹でている写真
よもぎ
アクを抜く

火を止めて、蓋をして5〜10分ほど放置する。よもぎを取り出し、水でよく洗う。

フタをして放置している写真
よもぎを鍋から取り出している写真
よもぎ
よもぎを刻む

ぎゅっと水を絞る。包丁で刻むか、キズに強い深さのある容器に入れキッチンバサミで刻む。

水を絞った写真
ハサミで細かく刻んでいえる写真
STEP
味つけ&蒸らし

お粥が炊けたら、茹でよもぎを鍋に入れ、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!

よもぎを鍋に入れる写真
お粥を盛りつけている写真

いただきます!気になるお味は?

おお〜、小さじ1ほどの茹でよもぎで、しっかり緑に染まりました!

よもぎ粥の俯瞰写真

あまり入れると苦くなってしまいますからね、様子をみつつ、混ぜ込むのは少量で。

その代わり、トッピングとして茹でよもぎをON

よもぎ粥のアップの写真

好みのほろにが加減を探しつつ、ひとくちひとくちていねいに。

水分少なめのぽってり仕立てにしたことで、なんとなく草餅っぽくて美味!お米をミルキークイーンにしたのも大正解(ミルキークイーンはもち米に近い低アミロース米!)。

よもぎ粥とスプーンを並べた写真

あ〜、ほろにが!七草粥を食べているときと似た感覚です。

生き生きとした青みに、なんだか元気がでてきます

よもぎ粥をすくっている写真

塩昆布や海苔の佃煮などを合わせてしょっぱい系もよし。お砂糖やきなこをかけてとことん草餅風に食べてもよし。

あ〜、ととのう〜……!

残りの茹でよもぎは小分けにして冷凍庫へ。

小分けにした茹でよもぎの写真

夏のよもぎは繊維質だから天ぷら向き、とも言われるけれど、今回のよもぎは春のよもぎ並みにやわらかかったです。青みもちょうど私好み。

おかゆにしたり、スープに入れたり。日々の中でちょこちょこ、ととのえて行けそうです◎

あーおいしかった!今日もおかゆにありがとう、ごちそうさまでした。

独特の香りが気血の巡りを改善し、苦味が胃腸の働きを助けます。中国では漢方の生薬としても用いられ、病気をなくす薬と考えられてきました。体を温めて血液の循環をよくしたり、ホルモン分泌を調整して内臓機能を高める作用があり、冷え性や肩こり、腰痛、月経痛など女性特有の不快な症状の改善におすすめです。

『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.134「よもぎ」より

米の品種:ミルキークイーン
塩:海の精

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運営者情報

鈴木かゆのアバター 鈴木かゆ お粥研究家

お粥研究家。24時間おかゆのことを考えている人。「食事でじぶんを整える」をテーマに、毎朝の自分の体調に合わせたおかゆを作っている。お粥を作るのも食べるのも見るのも大好き。