たっぷりのきのこから溢れてくる旨味、旨味、旨味……!きのこ色に染まったきのこ粥のおいしさったらもう、なんと表現したら良いのかわからないほどのごちそうです。
ポイントは、3種類以上のきのこを組み合わせること。きのこの種類はなんでもOK!3種類以上、というのがポイントです。
2種類のきのこだと味の足し算でしかないのに、きのこが3種類になった途端に、指数関数的にぐぐぐぐぐっと旨味が爆増するのです。
お米と、きのこと、水と、塩。シンプルな材料だからこそ感じられる、食材そのものの力強いおいしさは一度食べたらやみつき必至です。
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『きのこ粥』のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- きのこ 100〜150g
- 塩 小さじ1/2〜
トッピングに
- 黒胡椒、パセリなど
<ポイント>3種類以上のきのこを組み合わせて
しいたけ、しめじ、えのき、まいたけ、マッシュルーム、えりんぎ、ひらたけなどから、お好みのきのこを3種類以上組み合わせて100〜150gご用意ください。
今回は、「まいたけ、しめじ、しいたけ、マッシュルーム」の4種類を使いました。
作り方
厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。フタをせずに中〜強火にかける。
きのこの下ごしらえをして、しっかり煮込みたいきのこをお鍋に入れる。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に25分かける。
残りのきのこを鍋に入れる。先ほどと同様にフタをして、さらに5分ほど煮込む。
塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、水700mlを入れます。
ふつふつと沸くまで、中〜強火にかけます。
火にかけている間に、きのこの下ごしらえをしていきます。
②きのこの下ごしらえ
きのこの下ごしらえはお好みですが「スープに入れるときにちょうど良い感じ」にカットしていくとちょうど良いかと思います。
ここで、しっかりと煮込みたいきのこを入れます。
全部入れてもOKですが、食感を残したいきのこは後半で入れると◎
今回は、しっかり煮込むきのこと、食感を生かす後入れのきのこを半々にしてみました。お好みで調節してくださいね。
③コトコト煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に25分かけます。
<ポイント>焦げつき防止
もち麦は吸水率が良いため、鍋底に張りつきやすいです。この工程でしっかりと鍋底からはがすように混ぜておくと、焦げつきを予防することができます。
④食感を活かしたいきのこを入れてコトコト煮込む
きのこを残しておいた場合は、ここで全て鍋に入れます。
<ポイント>混ぜすぎない、構いすぎない
きのこを入れたあとに混ぜ込みは不要です。必要以上に粘り気が出てしまうのを防ぐためです。お米の上に「置く」感じでお鍋に入れます。
先ほどと同様にフタをして、さらに5分ほど煮込みます。
⑤味つけ&蒸らし
塩(小さじ1/2〜)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
<ポイント>塩の量はお好みですが……
塩の量はきのこの種類によっても異なりますが、小さじ1/2から小さじ1程度が目安。我が家は自然塩を使っていることもあり、小さじ1ほど入れることが多いです。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
味をなじませて、お米をふっくらさせるために、火を消してフタをした状態で放置します。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
濃ゆい。きのこの香りが濃ゆい!!!
きれいなきのこ色に染まりました。あ〜…なんじゃこりゃ〜……こんな濃厚なきのこの香り…ああ、ごちそう確定。
とろんとしたおかゆに、しっかりきのこの旨味がしみわたっています。
しっかり煮込んだきのこたちと、食感を生かすために後入れにしたきのこたち。それぞれ食感が違うから、一体どれだけたくさんきのこを入れたのかしら?とびっくりするほど豊かな食感です。
全体として「きのこ味」というおいしさを作り出している、と言っても大袈裟じゃないかも。
これが、3種類以上のきのこの魔法。ほんと、魔法のようにおいしいしゅうございました。
アレンジするなら?
使うきのこの組み合わせ、きのこたちの比率でもググッと雰囲気が変わります。
たとえば、白いきのこを3種類合わせて「白きのこ粥」!
白しめじ、白マッシュルーム、えのきだけを使って作ると、こんな感じ!かわいい!
きのこ達が手を取り合ってつくる魔法のようなおいしさと、それぞれのきのこの個性の共存。マッシュルームって味が濃いんだなあ、えのきはコリコリ、しめじはプリプリだ〜…等々、発見の連続です。
煮込み時間を変えるのもおもしろいです。
全てのきのこを最小限の加熱(5分弱火+10分の蒸らし)にした、食感が豊かなきのこ粥!
くたっとしたきのこもおいしいけれど、シャキンとこりこりのきのこもとってもおいしいです〜…!
いろんな添え物の相性の良さも魅力です。
黒胡椒、白ごま、パセリなどの他にも、オリーブオイルやラー油のちょい足しもおすすめです。
イチオシは、こっくりした風味がおいしい、ナッツのせ。途端におしゃれな、お店っぽい風味になります〜…!
「きのこ&油分」という組み合わせは、栄養の吸収も良くしてくれる理想の組み合わせです◎
とろけるチーズをレンジでチンして作った「カリカリチーズ」を添えて、コクと香ばしさをプラスしたり!
クリームチーズや粉チーズ、さけるチーズをふわっと乗せるのもおすすめですよ〜…!
魅力たっぷり、アレンジ自在のきのこ粥。
ぜひ、自分好みの「きのこ粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!