ゆばというと出汁をガンガンに効かせた食べ方しか想像ができなかったけれど、お米のもちもちと組み立てるという構成が目から鱗でした!


栃木県日光市での、補陀洛本舗さんの「ゆばむすび」との出会いの話です。
日光駅から徒歩10分!補陀洛本舗 石屋町店
世界遺産のある街、栃木県日光!
日光の特産は、きれいな水を生かしたものが多いという。水羊羹、そば、そしてゆば。
ホテルの晩ごはんまでにはしっかりお腹を空かせていたかったので、軽めなランチ、しかも土地ならではのものが良いな〜とGoogleマップで探してみつけたのが、補陀洛本舗さんの「ゆばむすび」。
ゆばむすびは数量限定のため、売り切れてしまうこともあるのだとか。念のため伺う3日前に電話で予約!

補陀洛本舗さんは日光市内に2店舗。日光市花石町にある「本店」と、日光市石屋町に「石屋町店」。電車で行ったので日光駅から徒歩10分ほどの「石屋町店」に伺いました。
はじめまして、「ゆばむすび」。
平日11:30ごろ到着。この日は予約なしの在庫もありそうでした◎

日光名物、ゆばむすび。2個入った一人前が550円!

店内奥には小さなイートインコーナーがあり、お茶のサービスもうれしいポイント。

パカッと開けてみると……長方形の関東のいなり寿司のようなたたずまい。

しっとり厚手のゆばで、薄茶色のおこわが包まれています。

一口食べると、「……!♡」。

もっちもちのおこわと、しこしことしたゆば。食感のコントラストが見事!あ〜、おいしい……!
こう、劇的に「うまぁ〜〜〜!」みたいな脳汁プシャー系のおいしさではなくて、じっくり味わって「あ、おいしい……」とハッとする感じ。素材が良いのでしょうね。醤油味のお漬物も含めて、全体で完成しているなあ……とうっとりしちゃいました。
ゆば料理というと煮物とか、お吸い物とか、汁気と出汁をたのしむお料理に入っているイメージが強かったから、このお料理にはびっくり。
具も入っていないシンプルなおこわだからこそ、ゆばの力強い大豆の風味、しっかり食感が映える!こりゃ、名物ですねえ〜……!
日光の湯波らしさが光る、おむすび構造
日光に来て初めて知ったのですが、日光のゆばは「湯波」、京都のゆばは「湯葉」と書くそうで。
製法にも違いが。京都の「湯葉」は膜を一重で引き上げるのに対して、日光の「湯波」は二重にして膜を引き上げるため厚手なんですって。
なるほど、ということは!京都の湯葉ではこの「ゆばむすび」、きっと成り立たないですね。日光の湯波らしさを生かした名物と出会えました。
店舗名:補陀洛本舗 石屋町店
所在地:〒321-1405 栃木県日光市石屋町406−4
公式HP:https://www.fudaraku.com/
かゆメモ:厚みがしっかりしてるからこそ
湯波の厚みがしっかりしているからこそ、お米をやさしく、でも力強く包んでくれる。食材の力って、こういうところに出るんだなあ、と感動しました。

今度はこの湯波で、もっとやわらかいおかゆを包んでみたい……なんて想像が広がりました。湯波の粥包みとか、すっごくおいしそう。

日光で買った乾燥ゆばでつくったおかゆも、とってもおいしかったです!



