さやつきの枝豆が出回る夏にだけ出会えるお粥です。
枝豆と生米をコトコト。
茹でたての枝豆の力強い旨味・深み甘みがぎゅ〜っとお米に閉じ込められて、隅から隅までおいしいのです〜……!
枝豆は大豆と同様、たんぱく質が豊富なうえ、記憶力や集中力を高める「レシチン」という成分が含まれているのだとか*。
ぼ〜っと気だるい夏の心強い味方ですね◎
そうそう!枝豆は、鮮度が命!ぜひ新鮮な枝豆でお試しくださいね。
*「えだまめは「畑の肉」と呼ばれる大豆と同様に、体を作るたんぱく質が豊富です。さらにえだまめの脂質に含まれるレシチンは、神経伝達物質の合成を助けるため記憶力や集中力を高める働きがあります。」
『NHK出版 からだのための食材大全』池上 文雄 (監修)ほか、2018年、NHK出版 P.41「えだまめ」より
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『枝豆粥』のレシピ
調理時間:60分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- さやつき枝豆 1/2袋(約100g)
- 塩 小さじ1/3
作り方
枝豆をレンジ600wで1分ほど加熱して粗熱を取り、さやから実を取り出す。少量の塩( 分量外 )を混ぜる。
厚手の鍋によく研いだ米、枝豆、水700mlを入れる。鍋を中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
さっとアクをすくいとり塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①枝豆を実の状態にする
枝豆をレンジ600wで1分ほど加熱して粗熱を取り、さやから実を取り出します。
<ポイント>
枝豆をレンジで加熱すると、さやから取り出しやすくなります。
わたしはツメの間にサヤが入り込むのが嫌なので、ハサミを使いつつ取り出しました。
ぐっと取り出しやすくなります◎
豆の風味をよく出すため、少量の塩( 分量外 )を混ぜて、下ごしらえ完了です!
②鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米( 1/2合 )、枝豆、水700mlを入れます。
お鍋はフタつきの厚手のものがおすすめです。今回は宮崎製作所ジオ片手鍋18cmを使用しました。
ふつふつと沸くまでフタをせずに中火にかけます。
③弱〜中火で煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込みます。
<ポイント>
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
鍋やコンロによって違いがありますが、表面がこのくらい揺れる火加減が目安です。
④味つけ&蒸らし
さっとアクをすくいとり、塩(小さじ1/3程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
蒸らしの時間を作ることでお粥に味が馴染んで、米粒がふっくらと仕上がります。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
きれいな緑〜……!
香りはアレです、ゆでたての枝豆のあの香りです!
生米からじっくりと炊き上げた米粒がふっくら。お豆はほっこり。
お米の内側の内側にまで染みわたる枝豆の旨味の力強さ、甘味の深みにメロメロ〜……!
ああ、おいしい〜……!
お塩をパラパラとかけつついただくと、いっそうお豆の甘みを感じます。
枝豆をむくのはたしかに手間なのですが……この美味しさのためなら!何度でも!よろこんで!と思えるおいしさに出会えました。
いいなあ、枝豆粥。いろんな品種の枝豆で試してみたくなりました。
ごちそうさまでした。
アレンジするなら?
シンプルな枝豆粥もと〜ってもおいしいのですが……!
ダブル食感の枝豆粥
別のお鍋で茹でた枝豆のトッピングもおすすめです!ダブル食感の枝豆粥。
トッピングの枝豆は、鮮やかな緑。歯ごたえと濃ゆいお味が絶妙なアクセントに!一方、コトコト煮込んだ枝豆は、淡い黄緑色に。全体に旨味と香りを広げてくれて、食感はやわらか。お粥に馴染んでいて◎
枝豆の魅力を満喫できる一皿です。
さけるチーズのせ枝豆粥
こちらもおすすめ!さけるチーズのせ枝豆粥!
ほそ〜く、ほそ〜く割いたさけるチーズをふわりと乗せて。もじゃもじゃ感がかわいいし、しこしこの食感のアクセントに気分が上がります。
しかも、さけるチーズは熱でやわらかくはなるけれど溶けはしないので、お粥の味が混乱しないといううれしい特徴が◎
チーズ以外にも、オリーブオイル、ごま油、バターなどオイリーなトッピングは枝豆粥との相性抜群!
黒胡椒をたっぷりかけるのもおいしいだろうな〜!
ぜひ、自分好みの「枝豆粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!