51.9kg、体脂肪率23.3%。
そのわずか5分後、体脂肪率30.1%。
体脂肪率、+6.8%の急上昇……!しかも、体重はまったく変わっていない。
原因は、ジムの体組成計と、自宅の体組成計の「測り方」が違ったからでした。

体脂肪率23.3%

体脂肪率30.1%
衝撃的すぎて体データを全世界に大公開しちゃった!笑
でも、本当に、こんなことがあるんですよ。
もし、家庭用体重計の数字にモヤモヤしてる人がいたら、一度、ジムやクリニックで「高精度な実測」に触れてみるの、おすすめです……!
痩せ型な気がするけど、軽度肥満なの……?
ず〜〜〜〜っと自宅の体組成計の数値、30%の体脂肪率を信じていた。しかも毎日同じ時間に計測して、いつも同じくらいの数値が出ていたし……!
自分の見た目で気になるところがなかったからダイエットを決意するほどではなかったのだけど、少なくとも普通体型だと思うんだけどな〜……うーん、隠れ肥満なのかな〜……?と、ずっと気になっていた。


たとえばオムロンのサイトでは、15歳以上の女性の体脂肪率30%以上は「軽度肥満」に括られている。運動もしているし、食事にも気を遣っているのに、この数値が不思議で仕方なかった。
ところが、ある日ふと、ジムの最新機種の体組成計で計測をしてみると、なんと体脂肪率が20%前半!
えっ……?計測の時間帯が違うとはいえ、そんなに差って、出る……?……いや、時間帯だけでは絶対そんなにズレないんですよ……!
指標 | ジム(EVOLT) | 家スケール | 差 |
---|---|---|---|
体重 | 51.9 kg | 51.9 kg | なし |
体脂肪率 | 23.3% | 30.1% | +6.8% |
基礎代謝 | 1229 kcal | 1133 kcal | -96 kcal |

体脂肪率23.3%

体脂肪率30.1%
ジムで測った体組成計と毎日家で目にしている数値のあまりの結果の違いに衝撃を受け、タイムラグがない状態で測ってみたら、やはり体脂肪率で6.8%ものズレだった、というワケ。
体組成計の「実測」と「予測」の違い
ジムの体組成計は、手のひら・足裏など5つの接点から計測をする医療グレードのマシン。
一方、自宅の体組成計は左右の足裏の2つの接点から計測する機器。上半身は電流が流れず、下半身メインの推定値が出てくるものだった。
つまり、ジムの体組成計は「足・手・体幹すべてから実測する」のに対し、家庭用の体組成計が「足から全身を予測する」仕組み。見てるのは同じ身体でも、観察の仕方がまったく違う!
だから、異なる結果が現れる、ということのようだ。
ちなみに、自宅の体組成計は「Anker Eufy Smart Scale P2 Pro」。今日(2025/07/07)時点で約5000件のレビューがあり、星4.3と評判も上々。乗るだけで自動で個別判定して、Bluetoothでスマホアプリにデータを連携してくれるのが超便利。相変わらず毎日体脂肪率30%台を示してきやがるけれど、自分の身体のリアルとこの機器の示す体脂肪率のズレを把握できたので、頭のなかで引き算して今も使っています◎笑
女性はズレが起きやすいらしい
調べてみると、実は女性は体組成計の実測と予測でズレが起きやすいらしい。その理由は、「BIA方式」という計測方法。
BIA方式とは、身体に微弱な電流を流して、電気の通りやすさ(=体内の水分量)を測り、筋肉・脂肪・骨・水分の割合などを推定する方法。
ちなみに、我が家のも、ジムのも、どちらの体組成計も仕組みは同じ「BIA方式」。しかし、電気の種類(単周波を多周波か)や、接触点の個数などで、精度は使い捨てカメラと一眼レフくらいの差が出るらしい。
筋肉は水分を多く含むため電気をよく通し、脂肪は水分が少ないので電気を通しにくい。そのため、筋肉量が多い人(=電気がスムーズに通る人)ほど、BIA方式では誤差が出にくい傾向がある。
女性の身体は生理的に体脂肪率が20〜30%前後と高めで、筋肉量は少なめな傾向がある。つまり、女性の身体は電気が通りにくい身体構成で、簡易なBIA法での体組成計ではズレが出やすいという。
また、多くの家庭用体組成計では、「標準体型の男性」をベースにした推定式が根強く使われているらしい。そのため、身体が“男性的”であるほど推定とのズレが少なく、女性や高齢者では過小評価されることも多いのだそうだ。
……なんてこった!女性が自分の体を誤解させられるような仕組みが、家庭用機器の中に潜んでいたとは……!
リアルじゃない数値で傷ついている人、多いのでは?
いい体組成計と高い体組成計の違いはデザインの差で、計測結果はせいぜいコンマ数パーセントの違いとか、そういうものだと思っていた。まさか自宅の体組成計と高精度なもので、こんなに差があるなんて!びっくり仰天。
ひょっとしたら、家庭用の簡易体組成計のふわっとした結果で、自分の体脂肪率を気にしちゃってている女性って多いのではなかろうか?
わたし自身、30%という体脂肪率を見て「隠れ肥満なのかな」とずっと引っかかっていた。知らなかったから、無駄にヘコまされていたのだ……!
痩せ型なのにダイエット中の女性が多い理由のひとつに、「女性は簡易体組成計での数値のズレが出やすい」という事実が普及していないことが多いにありえると思う。
ネットの情報で「理想の数字」が一人歩きしがちな現代、理想とセットで「機器によっては現実が大きくズレることもある」という事実も、広がっていくといい。
ダイエットを志す前に!一度、InBodyとか、evoltとか、医療用グレードの実測系体組成計で、自分の身体のリアルな数値を測ってみるの、おすすめです。