お赤飯好きにはたまらない!あずきが主役のおかゆです。
あずきの解毒作用、利尿作用はと〜〜〜ってもパワフル!
1月15日の小正月にいただく「特別なお粥」としてだけでなく、むくみや疲れがあるとき、身体をすっきりさせたいときにもおすすめです。
今回ご紹介するのはあずきの水煮を使ったお手軽バージョン。
お豆の香りとほんのりとした甘みが、最高にしあわせです。
生米からつくる『あずき粥』のレシピ
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合
- 水 700ml
- あずき水煮 50g
- 塩 小さじ1/3
トッピングに
- 木の芽
<トッピングidea>
ごま塩、塩昆布、ゆず皮、焼き餅、桜の塩漬け etc.
詳しくは記事後半で!
つくり方
厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で20分煮込む。
あずきの水煮を鍋に入れる。先ほどと同様にフタをしてさらに10分煮込む。
さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、水700mlを入れます。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかけます。
お鍋はフタつきの厚手のものがおすすめです。今回は宮崎製作所ジオ片手鍋18cmを使用しました。
②コトコト煮込む
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で20分煮込みます。
③あずきを入れる
あずきの水煮50gを鍋に入れます。先ほどと同様にフタをして、さらに10分煮込みます。
<ポイント>あずきは混ぜ込まない!
あずきを鍋に入れたあとのかきまぜは不要です。混ぜ込むと必要以上に粘り気がでてしまったり、あずきの粒が崩れてしまうためです。
④味付け&蒸らし
さっとアクをすくいとり、塩(小さじ1/3程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
フタをして5分ほど放置して蒸らします。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
あ、この香り、すごい。
あんこって、かなりあずきそのもの風味を消してしまっているのだな〜と気づきます。
あずきはお豆。ちゃんとお豆の甘みを持っているのですね。
じんわり温まって、ゆ〜っくり食べたくなる心地。
とろとろのお赤飯、とろとろのぜんざい、とろとろの和菓子……う〜ん、なんと形容したら良いのでしょう。
なぜか優しくて、なぜか懐かしい。あずき粥のおいしさは、ほっとするものがありますねえ。
アレンジするなら?
あずき粥のアレンジは「お赤飯に合うもの」「ぜんざいに合いそうなもの」と考えると広がりをイメージしやすいです。
焼き餅
王道、お餅乗せ。カリッと香ばしい焼き目が、あずきの風味と合う合う。
腹持ちも良くなるのも魅力的です。
お茶漬けの「あられ」のような感じで、お煎餅や柿の種なども相性が良いと思います◎
柚子皮
香り良く、柚子皮もおすすめです!
生き生きとした柚子の香りで、リフレッシュ度アップ。
桜の塩漬け
風流な桜の塩漬け。
程よい塩っけがそそりますし、何より見た目の華やかさに気分があがりますよねえ〜……!
あんバター(あんことバター)
攻めなアレンジ。あんことバター!
バターの塩っけに、あんこの甘み。とろとろの小豆粥に合う合う〜……!◎
おかゆは「米」ですから、お餅や白玉に合うものにも馴染むのです。あまじょっぱ好きさんにおすすめのアレンジです!
冷やしあずき粥
余熱をとって、冷蔵庫で冷やして。冷やしあずき粥という選択肢も!
実は、冷やしあずき粥は奄美大島で愛されている郷土料理。ほんとうに「日常食」として愛されているようで、奄美のスーパーではお惣菜コーナーに冷やし小豆粥がずら〜っと並んでいました。
冷やしあずき粥は、風邪を引いたときの作り置きとしてもおすすめです。のどに痛みがあってアツアツのお粥がつらいことってありますもんね。あずきの強い解毒作用と利尿作用で、デトックス効果も抜群です。
日常にも、特別な日にも。あずきの力を味方につけて、日々の元気を迎えに行きましょう!
みなさんのいただきますが笑顔でありますように。ごちそうさまでした!
和菓子の餡や赤飯などでおなじみの小豆は、水の代謝を助ける食材。強い利尿作用と解毒作用があり、むくみの解消に有効です。糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を豊富に含み、疲労回復や肩こり、筋肉痛の改善にも役立ちます。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.95「小豆」より