ちりめんじゃこの旨味の出しっぷりったらもう、お出汁です。
だし汁や顆粒の出汁の素やを使いたくなるシーンで、ぜひ代わりに「ちりめんじゃこ」を入れてみてください。おかゆを作るときにちりめんじゃこと一緒に煮込むと、ナチュラルおいしいお魚の旨味たっぷりのおかゆに!
ちなみに、ちりめんじゃことは、主にイワシの稚魚(しらす)を蒸して乾かしたもの*です。ちりめん、じゃこ、かちりとも呼ばれています。
干されて水分が少ないことで、しらすよりも日持ちして、旨味がぎゅ〜っと詰まっています。
また、お魚を丸ごといただけるちりめんじゃこは、不足したがちなカルシウム補給にもぴったり*です。ちりめんじゃこは、具にもなり、お出汁にもなり、栄養価もアップする魔法のちょい足し食材です。
*「手軽にカルシウムを摂取できるシラスはカタクチイワシの稚魚。2~5cmのものをシラス、成長するにつれてジャコ、イワシと呼び名が変わる。」
『NHK出版 からだのための食材大全』池上 文雄 (監修)ほか、2018年、NHK出版 P. 229「イワシ」より
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『ちりめんじゃこ粥』のレシピ
調理時間:50分〜1時間
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- ちりめんじゃこ ふたつまみ
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- くるみ、黒胡椒など
作り方
ざっくりとした作り方は、お米と一緒にちりめんじゃこを入れてお粥を炊く!(それだけです。笑)
厚手の鍋によく研いだ米、ちりめんじゃこ、水700mlを入れる。
ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかける。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かける。
塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋に材料を入れる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、ちりめんじゃこ(ふたつまみ)、水700mlを入れます。
お鍋はフタつきの厚手のものがおすすめです。今回は宮崎製作所ジオ片手鍋18cmを使用しました。
②鍋の温度を上げる
ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかけます。
<ポイント>コンロに対してお鍋を中央に
お鍋の位置のズレは焦げつきの原因に。コンロの火とお鍋の底の中央をしっかり合わせます。
③コトコト煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かけます。
<ポイント>吹きこぼれを防止
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
④味つけ&蒸らし
塩(小さじ1/2程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
蒸らしの時間を作ることでお粥に味が馴染んで、米粒がふっくらと仕上がります。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
ああ〜…良い香り!お魚の優しい香りがたちこめます。
煮干しは煮立てると生臭くなってしまいますが、じゃこは煮込んでも「おいしい香り」という感じ。不思議ですね〜。
茶色がかっていたちりめんじゃこが、しらすのように真っ白に変わるのも不思議です。
今回は黒胡椒とくるみをのせました。
アーモンドフィッシュのような感じで、ナッツと小魚は相性抜群◎
ちりめんじゃこの食感は、程よく歯ごたえがある程度。
おかゆの中で浮いてしまうほど固くもないし、存在がわからなくなるほどやわらかくもなりません。
魅力たっぷりのちりめんじゃこ粥。
だし汁や顆粒の出汁の素やを使いたくなるシーンで、ぜひ代わりに「ちりめんじゃこ」を入れてみてください!
アレンジするなら?
ちりめんじゃこのおかゆの魅力は、豊かな風味とアレンジのしやすさ!
もちろんシンプルに梅干しや昆布の佃煮を乗せてもおいしいです。
食欲がない日にもってこい!なのが、じゅるじゅるっと食べられるネバネバ食材!
ちりめんじゃこ粥は旨味がしっかりあるので、納豆など個性の強い食材をのせてもおかゆが浮きません◎
みょうが&ごまのトッピングで大人な雰囲気に。
おかゆの蒸らし時間にはんぺんと入れて一緒に蒸らせば、小さな子も大好きなはんぺん粥に!
じゃこのしっかりとしたお魚の旨味と、はんぺんのやさしいお魚の風味の、お魚尽くし!さらに黒胡椒やバターをのせてもおいしいですよ。
ほかにも、溶き卵を入れてナチュラルな旨味のたまご粥。
大根と煮込んで旨味たっぷりの大根粥に!◎
シンプル系からこだわり粥までアレンジ自在。
ぜひ、自分好みの「ちりめんじゃこ粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!