こんなに簡単にごちそうができちゃうなんて……!仕込み時間は5分!材料は卵黄と塩昆布の2つだけ!
卵黄の醤油漬けや卵黄の味噌漬けは、漬け床が勿体なく感じてしまうけれど、塩昆布漬けは全てがおいしいところが素晴らしい!
卵黄に昆布の旨味が詰まって、濃厚ねっちょり。塩昆布部分は佃煮昆布のようにやわらかくなって、これまた美味。
おつまみとしてちびちび食べてもおいしいでしょうし、おかゆやごはんの最高のお供に。
明日に楽しみが欲しいとき、卵黄の塩昆布漬けを仕込んでみませんか?明日のごきげんを仕込みましょ!
卵黄の塩昆布漬けのレシピ

調理時間:5分
寝かせる時間:一晩
材料(卵黄1個分)
- 卵黄 1個
- 塩昆布 大さじ1(5g程度)
<注意>衛生にはご注意を
生の卵を使ったレシピです。卵の鮮度や、調理中の衛生には最大限の注意を。作り置きやお弁当には向きません。
つくり方
塩昆布を小皿に敷き、卵黄を置く。卵黄の上にも塩昆布をふわっと乗せる。

ラップをして冷蔵庫で一晩寝かせて、完成!

いただきます!気になるお味は?
すごい。黄身の色が燃えるようなオレンジ色になり、塩昆布に水分が入り佃煮のようにとろけました!

そして!みて〜〜〜!この立体感!

わかります?ぎゅっと卵黄が引き締まりました。食感も、ねっちょり♡です。
表面はねっちょり、そして、内側は……とろ〜〜〜〜り♡

あつあつのおかゆとの絡みが最高でした……!
どうしておいしくなるのだろう?おいしさの仕組み
このおいしさの仕組みは「凝縮」によるもの。

昆布の旨味成分が浸透し旨味がアップするだけでなく、塩の作用で卵が詰まった食感になるのがおいしさの秘密だと思われます。
塩昆布の塩分浸透圧で水分が抜け粘度がUP。さらにタンパク質の変性でぎゅっと固く詰まるのでしょうね(たらこやいくらなどの魚卵の表面にねちょっと感が出るのと同じ仕組みですね)。
そもそも生の卵黄は約50%も水分だそうで、この水分が抜けることで一気に凝縮感がでるのだろうなぁ。チーズっぽさ、カラスミのような珍味感が出るのも、この「凝縮」が起こるから、ということなのでしょう。
なるほどですねえ〜……!考えた方、天才ですね。
ということは、塩分と旨味成分があれば、基本的に同じ「凝縮」効果が期待できる……?海苔の佃煮、塩辛、塩麹、アンチョビ……いろんな食材で試してみる価値あるかも!?
調理のヒント
①ポイント「カラザ」は取るべし!
よりこだわるのであれば、「カラザ」は取り除いた方が良さそうです。
カラザは、卵を割ったときに卵黄に混ざって出てくる、白いむにょむにょ部分。
もちろん食べることはできる部位なのですが、カラザの水分が抜けることでガムにも近い固さがでるので、仕上がりの食感のシルキー感が少々損なわれる感じがありました。

②卵黄が崩れた!そんな時も……
わたしが不器用すぎるのかもしれませんが、卵の扱い下手すぎてふたつも割ってしまいました……

涙目になりながら、割れてしまった卵黄と塩昆布たちも小皿に入れて、冷蔵庫で一晩寝かせてみることに。

結果!より水分が詰まって、全体がネチョネチョに。


おいしくなる仕組み自体は同じなのでちゃんとおいしかったです!◎(「卵黄の塩昆布漬け」というより、「塩昆布の卵黄漬け」って感じですね!笑)
ネチャーって歯につく感じが好き嫌い分かれるかもだけど、ちびちび食べておいしい系。
失敗してもおいしい、よきおかゆのお供に出会えました◎笑
