中華粥のふわっと開いた米粒を「花が咲いている」と表現するそうです。
横浜中華街のおかゆ(広東粥)なども、花咲く中華粥ですね!
花咲く中華粥を提供する専門店では、とっておきのだしで、3時間も4時間も煮込んでつくることがほとんど。「中華粥=外で食べるもの」というイメージには、そういう事情があるのだと思われます。
今回は、レトルト粥を使ってできる、ふわっと花咲く基本の中華粥をご紹介します!

ポイントは「油」。少々の油と一緒に小鍋で煮立てると、あらあら不思議!おかゆの口当たりがクリーミーになって、まるでお米のポタージュのような仕上がりに!
そう、中華粥らしさの一番のポイントは「中華風の味付け」ではなくて、「油で乳化させること」なのです。
基本のこの型さえ知っていれば、アレンジは無限大!鶏肉を入れたら鶏粥に、牛もつ(茹でハチノス)を入れたら牛肚粥に!タラの切り身、エビ、貝類、豚肉&ピータン、青菜……いろんなアレンジをしてみてくださいね。
レトルト粥でつくる中華粥のレシピ

調理時間:15分
材料(どんぶり1杯/お茶碗2杯分)
- レトルト粥 1パック( 250g )
- だし汁 500ml
( →顆粒出汁+水でOK! ) - ごま油 小さじ1/2
- お好みの具材 お好みで
- 塩 少々
トッピングに
- ごま油
- しょうが、ネギ など
<ポイント>おすすめは鶏系・ほたて系!
だし汁は顆粒出汁でもOK!鶏ガラ・ホタテ系がおすすめです。本格的な「鶏ガラスープ」、一晩水に浸した「貝柱」「干しエビ」「昆布」などを使うと絶品です◎
つくり方
鍋にレトルト粥、だし汁500ml、ごま油小さじ1/2を入れる。


中火にかけ、煮立たせる。ときどき混ぜながら、中火で10〜15分煮込む。


お好みの具材を入れ、さっと火を通す。塩で味をととのえたら、完成!


アレンジアイディア
おかゆの濃度をあげたいときは「煮込み時間を長くする」「おかゆの量を増やす」「だしの量を減らす」、これらでの調整がおすすめです!
あとは具材で、無限大∞
豚肉×ピータンで「皮蛋瘦肉粥」
ベースの作り方は同じで、具材を豚肉とピータンに!

豚肉は薄切りでも、酢豚に使うようなロースの角切りのものでも◎ しっかり目に塩で下味をつけるのがポイントです。


「豚肉とピータンのおかゆ」というものは、「わかめと豆腐の味噌汁」くらい、もう、ド定番。隙無しのおいしさにうっとりです〜……♡
ちょっといいお肉で「牛肉粥」
しゃぶしゃぶ用の「いい牛肉」をサッと!サッと!火を通して「牛肉粥」。

熱々の粥に新鮮な食材をサッと火を通すのは、香港の「生滾粥(サン グァン ジョッ)」の作り方。

真っ白だったおかゆが肉色に染まって、隅々までごちそうです!(茶色い食べ物ってなんでこんなにおいしいんだろう……)
タラの切り身、エビ、貝類、豚肉&ピータン、青菜、サッと火を通すのがおいしい「レタス」もいいですねえ!
この気軽さ、夢が膨らみます……!
トッピングアイディア
トッピングの王道は、生姜・ねぎ・ごま油!

特に「ごま油」は、「あ、これがお店の味っぽさをつくってるのか〜!」とハッとします。
黒胡椒や、クコの実もおすすめです。
そうそう!
中華粥といういえば、忘れちゃいけない大事な相棒がもうひとつありました!揚げパン(油条)です。
中国ではおかゆは「吃 (食べる)」ものではなくて、「喝(飲む)」ものだそうで。
その発想からでしょうか、揚げパン(油条)は定番のおかゆのお供。

日本の発送だと、炭水化物×炭水化物!?って思うけれど、スープにパン、ポタージュにクルトンみたいな感じですよね。
おかゆを「お米のポタージュ」と捉えると、しっくりきます。
日本で手に入りやすいものだと、「揚げ麩・仙台麩」が、かなり揚げパン(油条)っぽくておすすめです!
とろとろのおかゆに、揚げパンの油分がすっごくおいしいんですよねえ〜……!
お出汁で、具材で、トッピングで。
ぜひ、いろんなアレンジをたのしんでみてくださいね。

レトルト粥を「仕込み済みのおかゆのタネ」と考えると、アレンジ無限大です!