材料は、お米、水、大根、塩の4つだけ。お出汁も使わずに、お米と大根の甘みをとことん引き立てる一皿です。まさに、手間が作るごちそうです。
ポイントは、大根を入れすぎないこと。具沢山がおいしいだろう!……とたくさん入れたくなるかもしれませんが、大根は想像以上に味の濃い、個性的なお野菜。
お米の甘みとバランスを取るためにも、ほんの2〜3cm分、少量の大根を入れる方が、バランスが取れておいしく仕上がります◎
大根は消化を助ける働きがある*ことから、飲み過ぎ、食べ過ぎが続いて身体を労りたい日にもおすすめです。じゅわ〜っとお口に広がる大根の甘みに、豊かだな〜、贅沢だな〜と癒されます。
*「炭水化物、たんぱく質、脂質の消化を助ける働きがあることから、胃腸が弱って胸やけや胃もたれを起こしているときには積極的に取り入れたい食材です。」
『NHK出版 からだのための食材大全』池上 文雄 (監修)ほか、2018年、NHK出版 P.82「大根」より
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『大根粥』のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- 大根 3cm
- 塩 小さじ1/2
おこのみで
- 大根の葉、茎
作り方
厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。ふつふつと沸くまで、フタをせずに中〜強火にかける。
大根を1cmほどの角切りにして、鍋に入れる。お好みで茎・葉を刻んで鍋に入れる。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かける。
塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、水700mlを入れます。
ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかけます。
②大根を入れる
大根(3cm程度)を1cmほどの角切りにして、鍋に入れます。
<ポイント>大根はぜひ皮つきで!
大根は皮つきでの調理がおすすめです!大根の皮は栄養豊富なうえ、甘みが出ておいしいですよ。
お好みできれいに洗った茎・葉も刻んで鍋に入れます。
<ポイント>大根の茎・葉もクセツヨさん
大根の茎・葉も風味が強いので、彩り程度、ちょこっとだけ入れるのがおすすめです。
③コトコト煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かけます。
<ポイント>吹きこぼれを防止
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
④味つけ&蒸らし
塩(小さじ1/2程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
蒸らしの時間を作ることでお粥に味が馴染んで、米粒がふっくらと仕上がります。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
わあ、香りが濃い!大根の甘い香りが引き立っています〜…!
弱火でコトコト、がおいしさの秘密でしょうね。
大根を噛みしめた時のじゅわ〜っと食感がまた美味。角切り大根、好きだなあ。
すっきりととのいました。おいしゅうございました。
アレンジするなら?
大根をすこし大きめに切って、ごろっと仕上げるのもおすすめです◎
大根を噛みしめた時の「じゅわ〜」っと甘みが広がる感じをしっかり満喫!
梅干しや塩昆布、おろし生姜のトッピングもおすすめですが、一押しなのが、大根おろしのせ!
実は、生の大根は身体を冷やします。お鍋や煮物、おでんなど、冬の大根料理といえば煮込み料理ばかりなのは身体を冷やさない知恵なのでしょうね。
でもでも、この「生の大根の身体を冷やす働き」は、発熱時や二日酔い、ほてりがある日にはうれし〜〜〜い!
一口目がさっぱりしているだけで、ものすご〜く食べやすくなるのです。
ほかにも、のどの痛みがある日など、あつあつを食べるのがちょっとつらいな〜というとき、大根おろしのせ、いいですよ〜◎
ぜひ、自分好みの「大根粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!