親子丼を作る手順で「車麩の卵とじ」を作って、お粥にのせてみました!
これがめちゃめちゃおいしくて。
食べているうちにいろいろ思うことがあったので、最近ぐるぐると考えていたことを、言葉にしてみようと思います。
お麩のポテンシャルって本当に高い
お麩のポテンシャルって本当に高いと思うのです。
今回のようにお肉のようなポジションでも力を発揮してくれるし、麩菓子など甘い系でもおいしいし。軽くて輸送コストも抑えられるうえ、日持ちして、常温管理ができて取り扱いがラク。ほんとすごい!
代替肉というコトバは肉讃歌?
もっと深めて考えてみると、お麩は肉っぽく使えるけれど、代替肉にはない魅力がある、とも感じます。
食糧難、環境負荷、動物倫理……いろんな「なんとかしなきゃ」への解決策として年々注目を高めている代替肉。
植物性の原材料からお肉っぽいものをつくる代替肉と、細胞を培養して作る培養肉、どちらにも共通して言えることは代替肉はいかにホンモノの肉らしさに近づけるかが勝負になっているということ。
誤解を恐れずに言うと、代替肉を代替肉と呼んでいる限り、やっぱりお肉っておいしいよねという思想を強化してしまっているように感じるのです。ホンモノーニセモノ。理想ー現実。
大豆やらなんやらの食品が、お肉に近いかどうかで「おいしいかまずいか」を評価されるのってなんか理不尽っていうか。大豆がかわいそうとまでは思わないけれど、大豆そのもののおいしさもあるのになあと、勝手に肉と比べられて大変だなあと、なんとなく引っかかっていました。
白くまがパンダになれなくて残念がられる、みたいな。いや、それぞれのかわいさあるでしょ!みたいな。(例え合ってるのか?)
お麩はお麩らしさがおいしい
その点、お麩はお麩らしさがおいしくて。そのままで食べたときのサクサク軽やかな食感も、煮たときのじゅわっともちっとする食感もすっごくおいしい!ほのかに甘いやさしい風味も大好き!
これって、すごいことだと思うのです。
肉のポジションで料理に使えるけれど、肉らしくておいしいってわけじゃないおいしさがある。
ひょっとして、お麩は代替肉に代替できる?
お肉もおいしいけど、豆腐もおいしいよね。お肉もおいしいけど、お麩もおいしいよね。
そんなふうに食材の魅力が生かされて、それぞれの”固有のおいしい”が増える方が、多様なおいしさに出会えるし、ポジティブなおいしい!が溢れてくる気がする。
そんなことを思いました。