旨味が強いお粥は具沢山なお粥が馴染むと思いきや、力強い風味を持った七草は強い旨味にも負けません!◎
単純にいつもの作り方のお粥に顆粒出汁を入れて炊くという発想もありますが、一手間をかけて食感も変えてみませんか?
ポイントは「油」と「対流」。
生米に油を絡めることで、お粥が乳化してコクが生まれます。フタをせずにぐるんぐるんと煮込めば、お粥の粒が崩れて中華粥にも似たテクスチャに!
中華粥に韓国粥、タイのお粥ジョーク。これらの「アジア粥」に共通するポイントは、この「どろみ感」だと思うのです!(「どろみ」はわたしが言っているだけでぜんぜん一般的な言葉ではないです笑)
「とろみ」よりも強い、ドロッとした「どろみ」。
そして「どろみ」に負けない、パワフルな七草の風味。七草だからこそのアジアン粥をぜひご堪能あれ!
七草アジアン粥の作り方
調理時間:60分
材料(お茶碗2〜3杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- おろし生姜 小さじ1
- ごま油 小さじ1
- だし汁 1000ml
- 茹で七草 1/2パック〜
- 塩 小さじ1/2〜
- 差し湯 適量
トッピングに
- クコの実(水で戻したもの)
- 刻み生姜 など
<ポイント>だし汁って?
鶏ガラ出汁や牛スープなどお好みで◎スープとしていただくとちょっと薄いかな〜くらいの濃度のお出汁がおかゆにはちょうど良いです。
顆粒の鶏ガラや中華だしの場合、小さじ1〜2程度がおすすめです。
つくり方
厚手の鍋に研いだ米、おろし生姜小さじ1を入れ、ごま油小さじ1を絡める。
だし汁1000mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。対流を起こし続けながら中火で40分煮込む。
かさが減ってきたら差し湯をする。
差し湯をして好みのとろみ感に仕上げる。茹でた七草を入れ、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで詳しい作り方をご紹介します!
①ごま油を絡める
厚手の鍋に研いだ米、おろし生姜小さじ1を入れ、ごま油小さじ1を絡めます。
生姜はお好みで!動物性のお出汁を使うときは臭み消しにもなるので、入れた方がよいと思います◎
油を入れることで、お粥が乳化して日本のお粥にはない特有の「とろみ」が生まれます。
<ポイント>お鍋の選び方
ごま油を使うので土鍋での調理は向きません。土鍋で油を使用する調理をすると、土鍋の表面の細かな穴に油が入り込んでしまい、傷みや割れの原因になることも。表面がツルツルとした厚手の鍋、ステンレス製鍋や琺瑯鍋がおすすめです。
②鍋の温度を上げる
だし汁1000mlを入れます。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかけます。
③ぐるぐる煮込む
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくり混ぜます。対流を起こし続けながら中火で40分煮込みます。
お米が踊るくらいの火加減がポイント!ぼこぼこぼこぼこ〜!
かさが減ってきたら差し湯をします。
鍋のサイズやコンロのクセにもよるのですが、初めの水の量の半分を下回ったら継ぎ足すとよいです。最後の10分は重みが増して焦げつきやすいので、ときどき混ぜながら煮込みます。
④味つけ
差し湯をして好みのとろみ感に仕上げます。
茹でた七草を入れ、塩小さじ1/2〜で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止めます。
器に盛りつけたら完成です!お好みで水で戻したクコの実、刻み生姜などを添えて召し上がれ。
気になるお味は?
あら〜……よい香り〜……!ごま油とお出汁の香りがそそります!
ほうれん草のバター炒めとか、青菜炒めとか、青みのあるお野菜と油のコクってすっごくおいしいですよね。
今回のアジアン粥も同じ構成のおいしさ!
七草特有の生き生きとした青みがあるからこそのおいしさを感じます。
日本のおかゆよりもずっと粘度があるため、あつあつが長続きなのもスキスキポイント。
あ〜……温まる〜……!♡
おなかの中からじんわり、じんわり。ほっと幸せなひとときをお過ごしくださいね。
フリーズドライの七草でも◎