2024年秋、ベトナムにおかゆ旅にでかけました!
今回ご紹介するのは、ホーチミンで出会った「Cháo Ếch」、カエル粥です!
カエル料理デビューとしてもおすすめの、超日本人の口に合いそうなおいしいお料理でした。
The Ếch(ザ・カエル屋)でCháo Ếch(カエル粥)を食らう
Googleマップでホーチミンあたりを開き、「Cháo(おかゆ)」と検索をするとたくさんひっかかるのが「Cháo Ếch」。「Ếch=カエル」。つまり、「Cháo Ếch」は「カエル粥」!
カエル…………おかゆ……カエル柄の絵付けの器におかゆが盛られてるとかじゃないですよね、食材としてのカエルですよね。う〜ん、想像がつかない!
調べてみると、カエル粥はもともとシンガポール料理。ベトナム(ホーチミン)とシンガポールの距離は、ざっくり東京と韓国くらいの距離だから、東京に韓国料理店が溢れている感じでしょうか。
ローカル系からレストラン系まで、たくさんの店舗がでててくる中で選んだのが、こちらお店。
「The Ếch」!「The カエル」!
これはカエル料理に自信あり!ということでしょう!
店舗名:The Ếch – Cháo ếch Singapore ngon quận 1
所在地:20 Đ.Nam Quốc Cang, Phường Phạm Ngũ Lão, Quận 1, Hồ Chí Minh, ベトナム
The Ếchはオシャレ系レストラン!
The Ếchの雰囲気はオシャレ系。
サッと食べる食堂系ではなく、飲み物もオーダーするようなレストランタイプの店舗です。
The Ếchのメニューはこちら
英語はあまり通じませんでしたが、料理メニューは写真付きなのでオーダーに支障なし◎
グーグル翻訳も利用すれば完璧です。
ふたりだったので、貝のペッパーソース、茹で野菜もオーダーしました。
かえるのおかゆはこんな料理!
おまたせしました〜〜〜〜!こちらが、Cháo Ếch(かえるのおかゆ)!
土鍋に入ったカエルの煮物+白粥が定番セットの、「Cháo Ếch」。
おかゆが一腕で完結しているのではなく、味噌汁とごはんのように、こう、ペアの料理なのですね!
こんなふうに、粥&カエルの煮物で、いただきます!
!!!
お、お、おいしい……!
麻辣みたらしって感じの、甘辛の濃い味つけ!あ〜〜〜、好き〜〜〜〜!合う〜〜〜〜!
甘いと言ってもベッタリとした甘さではなくて、タマリンドを使っているのでしょうか、どぎつくないフルーティーな甘みです。
カエル肉は鶏ムネのように淡白!でも、ホルモンのような歯応えもある!なんとなくフグっぽさや、白身魚の皮目のような風味も感じます。骨が多くて食べにくいことを考えてもおいしさの方が勝ります!
個性があるから、ガッツリ濃いめの味付けにも負けないのでしょうね〜……!
あんかけのしょっぱさ×粥の素朴さももちろんおいしいし、食べ進めるうちにくるビリビリとした辛味と、白粥の米の甘みもウマイ……!
日本の方の口にめっちゃ合うと思うな〜、これ!
あんかけ粥の原理で、おいしくて、しっくりで、感動。
えっ……カエル……?とか、いろいろ考える前に、是非一度食べてみていただきたいお料理です!
ほかのお料理もおいしかったです
おかゆ以外のお料理もす〜〜〜っごくおいしかったです!
「頼んでよかったね〜」となったのが、茹で野菜!
タレ系がすっごくおいしいので、ただ茹でただけのこのお野菜たちがめっちゃいい仕事してくれました。
あとは、貝のペッパーソース!これもおいしかった〜〜〜!身がブリンブリン!
一緒に出てくるライムや香草と一緒にいただきました!
黒胡椒の辛味が容赦なくて、汗だく……!お酒が進む……!ウマイ!
何かについていたのか自動で追加になったのかわからないけれど、一緒に出てきたパンも最高でした。カリッ、ふわっ!
カエルの煮物のタレや貝の炒め物のタレにパンを浸したり、粥を合わせたり……濃い味×薄味のオーダー、大正解!◎
一品一品の量が多いので、二人より三人、三人より四人のほうがいろいろ食べられるお店かもしれません。
あ〜、近くにあったらもっといろんなお料理にチャレンジできるのに!また行きたい場所のひとつになりました。
The Ếch店舗情報
店舗名:The Ếch – Cháo ếch Singapore ngon quận 1
所在地:20 Đ.Nam Quốc Cang, Phường Phạm Ngũ Lão, Quận 1, Hồ Chí Minh, ベトナム
公式サイト:https://theechvn.com/
余談:食用カエルの話
食用カエルの話 【ここをクリック】*写真もあるので苦手な方はみないでね
店舗のいけすに食用カエルがいました。むっちむちのパンパン。当たり前ですけど、野のカエルとはこんなにも姿が違うのですね〜……!
やっぱり小型の生き物は足が早いのでしょうね、生きたまま取引されるのがスタンダードだそう。カエルは小骨が多いため、さばく難易度も高いらしいです。
こちらは市場で売られたていた食用カエル。売り場のジャンルとしては「肉」ではなくて「シーフード」のようです。お魚と一緒に売られていました。
ものすごい脚力でめっちゃ逃げ出すため、この市場では4匹ごとに紐で括ってありました。「farm-raised(養殖)」だそうで、サイズの揃ったカエルがビョンビョン跳ねている姿が印象的でした。
「こんなにおいしいのにどうして日常的な食材にならなかったのだろう?」と疑問に思ったのですが、豚牛鶏に比べると、鮮度管理や調理の手間など、いろんなコストがかかるのでしょうね。それこそ鮮魚のように。
そう思うと、鮮度管理がなあなあな店や、回転がよくないお店のカエルは、微妙な味……という状況が発生するのも容易に想像ができます。
はじめておいしい体験でよかった〜、やっぱりちょっと特別な食材なのだな〜、と思ったのでした。