9月9日は「重陽の節句」。別名「菊の節句」と呼ばれ、無病息災・不老長寿を願い、菊を見て、触れて、食べる……さまざまな風習があります。

毎年、シンプルな白粥に菊を混ぜ込む王道の「菊粥」を作っていたのですが、今年はひとアレンジ。

旨味たっぷりの鶏中華粥に、茹で食用菊を混ぜ込んでみました!
シンプルな菊粥は「大人の養生 / 丁寧なひととき」って感じの趣でこれまた素敵なのですが、菊花を鶏粥に合わせると「万人ウケ◎」って感じ!
菊花からほんのり感じる春菊のような風味が、鶏肉の甘みとたいへん相性がよく、小さな子から大人まで、みんなおいしい!とメロメロになっちゃうやつでした◎
工夫ポイントは、菊の魅力が引き立つように、水分量を多めにしたこと。水分多めの中華風のおかゆにすることで、花びらがふわりと泳いで、菊の鮮やかさが際立ちます。また、おかゆの食感がとろとろやわらかいので、菊花の繊細な「シャキッ」とした歯触りも堪能できました。
見てたのしむ菊もすてきですが、おいしく味わう菊もよきものですね。
鶏粥に茹で菊花を混ぜたら完成です!
菊花鶏中華粥のレシピ

調理時間:50分
材料(大きめお茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- ごま油 小さじ1
- 水 850ml
- 鶏もも肉 200g
- 仕上げの塩 小さじ1/3〜
- ゆで菊花 15g
トッピングに
- ゆで菊花
- 柚子胡椒 など
<ポイント>菊花は少量の酢を加えた湯でさっと茹でる
色止めに少量の酢と茹でるのがポイント。花びらはガクから取り外し、さっと10秒ほど熱湯に泳がせます。ザルにあけ、冷水でしめ、ぎゅっと水気を絞ったら下ごしらえ完了◎
おかゆに混ぜ込むほか、酢の物、スープの具、サラダやパスタの彩りにも。
< 菊花の下ごしらえ① >

花びらをばらします。中央部分は苦味が強いので使わない方が◎
つくり方
鶏もも肉を一口大に切り、塩(約1%・2g/分量外)を揉み込む。

厚手の鍋に研いだ米、鶏肉を入れ、ごま油を絡める。水850mlを入れる。


具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。

さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。


フタをして5分ほど放置して蒸らす。菊花をおかゆに混ぜ込み、器に盛りつけたら完成!

いただきます!気になるお味は?
ああ、きれい。菊の花の黄色って、食べ物をパッと明るく、おいしそうに彩ってくれますねえ。

香りは、鶏です。ただただ、おいしそうな鶏粥!

口に運び、よ〜く観察すると、かすかに春菊のような風味があります。少しの歯触りも、繊細に、シャキッ。
この「ちょっとした違い」に、うっとりと、贅沢さを感じて……!
全然目立たないけど自分的にはお気に入りのアイシャドウの仕上げのラメとか、どうせ捨てるものだけど粘着力がちゃんとしているかわいい付箋を使うとか。なんか、そういう贅沢に似ているなあって、ふと思いました。

トッピングの柚子胡椒も◎ 鶏白湯ラーメンに柚子胡椒を合わせる感じで、相性抜群。なんせ味としてはシンプルなので、わさび・黒胡椒・生姜・梅・しそ・ねぎ・ラー油……な〜んでも合いそう◎
とっても贅沢な、うっとりのひとときでした。
心おだやかに、元気に過ごせますように。
と〜ってもおいしかったです!ごちそうさまでした。

薬膳では、菊花は古くから目の不調に用いられてきたそう。そんなことを知ってから、お刺身に添えてある菊花も、醤油に散らしていただくようになりました。現代人にこそ、菊……?
薬膳では目の乾き、かすみ、結膜の充血や痛みなど、主に目のトラブルの解消に使われています。眼精疲労に伴う頭痛にも効果が期待できます。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.144「菊花」より







