おかゆは右側(汁物枠)なのか、左側(ごはん枠)なのか、はたまた中央なのか。お粥研究家のわたしが抱く、大きな問いのひとつです。
我が家の朝食はいつもおかゆなのですが、基本が「おかゆのみ」、ときどき「添え物(お漬物)」という組み立てなので、おかゆはいつも中央に配置しています。ちなみに外食では、中央or左側(ごはん枠)とするお店が多い印象です。



日本語では「おかゆを食べる」と表現しますが、中国語ではおかゆに対して「喝粥(粥を飲む)」という表現がよく使われます。この動詞のゆらぎにも、おかゆが“ごはん”と“汁物”を自在に往復するような、自由の気配を感じますね。
……という関心から、おかゆそのものの観察のほかに、おかゆをとりまく「献立」の視点も深めていきたく、「粥日記」のなかでログを残していくことにしました。
第一弾の今回は、茶粥と、けんちん汁の組み合わせ。問いとして「汁物と汁っぽい粥はケンカするのか?」。
結論、ケンカしません。アリでした!とても合う!
茶粥は一般的な白粥よりも汁気が多く、サラサラの口当たり。一方、けんちん汁ももちろん汁物。「汁×汁」になって、献立として落ち着かないのでは?と思いきや、口当たりが軽やかなまま、味を堪能できるところがむしろ好感。じゅわ〜っと出汁の染み込んだ根菜と、茶粥のこざっぱり感、お互いがお互いを引き立て合っていました◎
派生して、おでんや湯豆腐のような「おかずになるか否か」に個人差がありそうな料理にも、おかゆならアリかもしれません。粥献立研究……、これ、おもしろくなりそうですねえ……!
献立「茶粥とけんちん汁」

参考レシピ
茶粥
生米から、煮込み時間は10分ちょい。パパッとできちゃう気軽さも魅力です。


けんちん汁
目分量で作りました。
①根菜類を炒める(下味に塩)→②だし汁で煮込む→③途中でネギ類を追加→④醤油と塩で調味。


入れた具材:
- 大根
- ごぼう
- 玉ねぎ
- れんこん
- にんじん
- 里芋
- さつまいも
- じゃがいも
- しいたけ
- 長ネギ
- 木綿豆腐
- 油揚げ
- だし汁 (マルシマ だしの素使用)
- 醤油
- 塩
あ、こんにゃくを入れるの忘れました……でもとっても、おいしかったです◎
いただきます!気になるお味は?
今回の茶粥はごはん枠でとらえてみたかったので、「塩なし」で。

一晩寝かせてしみしみの、具だくさんけんちん汁と、いただきます!

お〜〜〜、こりゃ、おいしい!サラサラとした口当たりの茶粥を選んで大正解。
もっちり系の白粥とはまた違うと思います、口の中をさっぱりさせながら食事が進む感じ。
お茶×食事という組み合わせにそもそも違和感がないので、お茶がよい「つなぎ」になるのかもしれませんね。

もうひとつ、油揚げとか、れんこんとか、おかずになりやすい具材のほかに、芋類や豆腐も粥がススムという発見!

でもそうなんです、だって、「芋茶粥」とかありますからね。豆腐入りの粥もおいしいですし……!

たぶん、「うーん、おかず……?おつまみならわかる!」派が多そうなお料理(おでん・湯豆腐・冷奴・芋料理)も、おかゆと合わせるのアリかもしれません◎
まとめ
- 汁物と汁っぽい粥はケンカするのか?
-
ケンカしない。むしろ、それぞれの役割が違えば、とてもよく合う◎
けんちん汁は、出汁を含んだ根菜や豆腐をしっかり味わう料理。一方の茶粥は、さらさらと軽く、口の中をさっぱり整えてくれる存在。同じ「汁気のある料理」でも、味の濃さや食感、食卓での役割が違えば、競合せずむしろ引き立て合うようです。
そして今回もうひとつおもしろかったのが、芋や豆腐のような「白ごはんのおかずとしては少し迷うもの」が、おかゆ相手だと不思議と馴染むこと。ひょっとするとおかゆは、白ごはんよりも「おかずの守備範囲」が広い主食なのかもしれません。
次は、おでんか、湯豆腐か……やってみます!おかゆをとりまく献立の研究、おもしろくなっていきそうです!◎
と〜〜ってもおいしかったです!ごちそうさまでした。

二番目に好きな食べ物はおでん、三番目はけんちん汁です。一番目はもちろん、お・か・ゆ♡



