お米と一緒にもち麦を入れるだけ!ほんのちょこっとのちょい足しで、途端に風味豊かなおかゆの完成です。
もち麦が多すぎると「身体に良いものを頑張って食べている感」が出てしまうし、少なすぎるとせっかくの風味が生かしきれないし。お米ともち麦の比率が最大のポイントです。
大麦の一種であるもち麦には、デトックス作用や、糖質の吸収を抑える働きがある*ため、ダイエットにもぴったり。
もち麦の粒感のおかげで食べ応えも◎おかゆってお腹が空くから苦手なんだよな〜という方にもぜひお試しいただきたい一皿です。
*「もち麦に含まれる水溶性食物繊維のB-グルカンには、 糖質の吸収を抑えて血糖値の急激な上昇を抑制する働きが。また、腸内の有害物質を体外へ排出する作用も。」
『NHK出版 からだのための食材大全』池上 文雄 (監修)ほか、2018年、NHK出版 P. 186「大麦」より
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『もち麦粥粥』のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 700ml
- もち麦 大さじ2
- 塩 小さじ1/3
<参考>重さではかる場合
もち麦「大さじ1」は「約12〜13g」です。
作り方
厚手の鍋によく研いだ米、もち麦、水700mlを入れる。
ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかける。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かける。
塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして5〜10分、放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋に材料を入れる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、もち麦(大さじ2)、水700mlを入れます。
<ポイント>お米ともち麦の黄金比!
お米1/2合(90ml)に対して、もち麦大さじ2(30ml)。
つまり「お米:もち麦=3:1」。お粥にする場合、このくらいの比率が多すぎず少なすぎず、ちょうど良いバランスでおすすめです。
②鍋の温度を上げる
ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかけます。
③コトコト煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
<ポイント>焦げつき防止
もち麦は吸水率が良いため、鍋底に張りつきやすいです。この工程でしっかりと鍋底からはがすように混ぜておくと、焦げつきを予防することができます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に30分かけます。
<ポイント>吹きこぼれを防止
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
④味つけ&蒸らし
塩(小さじ1/3・ふたつまみ程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
<ポイント>塩の量はお好みで
塩の量は、ふたつまみから小さじ1程度で、添え物に合わせて量を調節をしてください。味を薄めに仕上げて、パラパラと塩をかけながらいただくのも美味ですよ。味を濃くする分にはいつでもできるので迷ったら薄めがおすすめです。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
シンプル〜!炊きたてのごはんのあの香りに、ほんのり香ばしさが加わっています。
もち麦が水分を吸うので、おかゆがぽってりと仕上がるのも特徴です。
この日はもろみ味噌(ひしお)を添えました。
もち麦の麦の風味のおかげで、濃いめの添え物との相性が良いのも魅力です!
しっかり味の添え物にも負けない豊かな風味。
もち麦を入れることで、むにむにとした歯ごたえが生まれます。
白いおかゆの食べ応えのなさは苦手だけど、もち麦入りなら好き!という方もいらっしゃるかも。
しっかりお腹を満たしたい日にいいですね◎
アレンジするなら?
もち麦のおかゆにぴったりなのが、とろろ!
香ばしいもち麦の風味と、じゅるじゅるっと食べられるとろろの口当たりが最高です。「麦ごはん×とろろ」という感じでペロっと食べられちゃう!
スタミナが欲しい日には、焼いたお肉をのせちゃう!なんていうのも◎
もち麦入りのおかゆに、焼いた牛肉、大根おろしをのせて、小ねぎをぱらり。しっかりめに塩胡椒で味付けをしました。
ふつうの白粥に焼いたお肉を乗せたら食感もお味も浮いてしまうけど、もち麦入りのぽってりとした香ばしいおかゆなら、お肉の個性もしっかりと受け止めてくれます。
さわかやか系なら、もずく酢!
おかゆに梅干し、みたいな感じで、お米と酸味って合うんですよね〜…!暑い季節や火照りがあるとき、発熱時なんかにもおすすめです。
ちょっと水気を増やして、とろとろ仕立てに。
口当たりが柔らかくなると、いっそうもち麦の粒感が際立ちます。
この日は、皮のついた茶色いもち麦(玄麦、ダイシモチ)を使いました。
茶色いもち麦は白いもち麦よりも栄養価が格段に高いそうで、さらに麦の風味も強め!調理方法は白いもち麦と同じです◎
添え物を変えたり、水分量を工夫したり。
ぜひ、自分好みの「もち麦粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!