葉っぱも、皮も。かぶをまるっとおいしくいただく、シンプルなかぶのおかゆをご紹介します。
お米の甘みとかぶの甘みが、なんとも豊かで、一口一口ていねいにいただきたくなる一皿です。

春の七草では「すずな」と呼ばれる「かぶ」。食べた後のさっぱり感・ととのう感じは、さすが七草メンバー!としみじみするはず。
実際に、かぶには消化酵素がたっぷり含まれいて、整腸作用がある*のだそうです。胃腸の調子を整えたいとき、便秘気味の時にもおすすめです◎
*「消化酵素のアミラーゼを多く含み、整腸作用に優れた食材です。」
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.147「かぶ」より
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『かぶ粥』のレシピ

調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 750ml
- かぶ 1/2〜1株
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- 塩昆布など
<ポイント>かぶの量は?
小ぶりなかぶであればまるっと1〜2個、大きめのかぶであれば1/2個くらいが目安です。少なめのほうが見栄えはきれいです。


作り方
厚手の鍋によく研いだ米、水750mlを入れる。ふつふつと沸くまで、フタをせずに中〜強火にかける。
この間にカブの葉を刻み、実を一口大に切っておく。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に15分かける。
カブの葉と実をお鍋に入れる。先ほどと同様にフタをして、さらに15分煮込む。
塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、水750mlを入れます。ふつふつと沸くまでフタをせずに中〜強火にかけます。


<ポイント>水分多めでじゅんわりを活かす!
ふだん1/2合のお米でお粥をつくるときは700mlを基本にしています。
今回は、かぶのじゅわ〜っとした食感を生かすために、水分多めの750mlにしました。
この間にカブをよく洗い、葉を刻み、実を一口大に切っておきます。


<ポイント>カブはぜひ皮つきで
よ〜く洗って、皮ごといただくのがおすすめです。カブの皮と皮付近はお味が濃い部分ですし、栄養もたっぷり、崩れ防止にもなります◎
②コトコト煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。

鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に15分かけます。


<ポイント>吹きこぼれ防止
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
③カブを入れてコトコト煮込む
カブの葉と実をお鍋に入れます。


<ポイント>混ぜすぎない、構いすぎない
カブを入れたあとに混ぜ込みは不要です。必要以上に粘り気が出てしまうのを防ぐためです。お米の上に「置く」感じでお鍋に入れます。
先ほどと同様にフタをして、さらに15分煮込みます。


④味つけ&蒸らし
塩(小さじ1/2程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。

フタをして5〜10分、放置して蒸らします。


蒸らしの時間を作ることでお粥に味が馴染んで、米粒がふっくらと仕上がります。
器に盛りつけたら完成です!

いただきます!気になるお味は?
わあ、きれい…!かぶの実の透き通った白と、葉っぱの緑。美しい。

かぶのじゅんわり食感が引き立つように、とろとろに仕上げました。

やわらか〜な、かぶの身。皮つきで煮込んだから、煮崩れせずに、とろっとろの、じゅわ〜…!

そして、かぶの茎の歯触りがまた、いいアクセントになっています。
ちょちょいと塩昆布をのせつつ、いただきました。

ああ、しあわせだなあ。こういうシンプルなおいしさをじっくり味わえるのは、おかゆだからこそ出会えるしあせなひとときです。
アレンジするなら?
かぶはいろんな食材と相性が良いので、トッピングで表情を変えるのもおすすめです◎
たとえば、山椒の塩漬けを乗せて大人っぽく。

かぶは煮込むと旨みを出してくれる食材ですので、お出汁無しでもじゅうぶんおいしいです。
でも、濃い味がお好きな方や、旨みがしっかりほしいときは、顆粒のお出汁を小さじ1ほど入れたり、ホタテ缶やあさり缶を汁ごと入れるのもおすすめです◎
かんたんな旨味のちょい足しであれば、桜えびを乗せて、香ばしさをプラスするのも◎

そして、かぶが輝くおかゆといえば、七草粥!
七草揃わなくても、すずしろ(大根)や、せりを加えたり。冷蔵庫にある小松菜などの葉物を加えたり。あられや、焼き餅をのせたり。

葉物を細かく刻んで混ぜ込むだけで、かなり七草粥っぽくなりますよ。
何より、かぶ粥を食べた後のととのう感じは、七草粥の食べた後の心地にそっくり。
七草揃えなくちゃ!と気張らずに、一期一会の七草粥をたのしむのもまた、おもしろいと思います。
トッピングにこだわったり、具材を合わせたり。
ぜひ、自分好みの「かぶ粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!