とろっとろのバナナがお口の中でほどける、甘い系のおかゆです。
びっくりです。ほんと、衝撃的。新感覚のおいしさなのです。
煮込んだバナナは熟れた果実のような、酸味のあるフルーティーな甘み。 たしかに、クコの実とかなつめとか、フルーティーな食材をおかゆと合わせるのはよくあるから、バナナが合うのも意外ではないのかも。
じゅわ〜っとおいしいバナナ粥。頭がいっぱいになってしまった大人に、バナナ粥のような「感じるおかゆ」、おすすめです。
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
生米からつくる『バナナ粥』のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分/どんぶり1杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 800ml
- バナナ 1本
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ1/3
トッピングに
- シナモン、カカオニブなど
<ポイント>
バナナは固い若めのものがおすすめです!火が通ったときのくたっと感、フルーティーさが引き立ちます。
作り方
厚手の鍋によく研いだ米、水800mlを入れる。フタをせずに中火にかける。
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に20分かける。
1cmの輪切りにしたバナナをお鍋に入れさらに10分煮込む。
砂糖・塩で味をととのえる。全体を混ぜたら火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
写真つきで作り方をご紹介します。
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米(1/2合)、水800mlを入れます。
お鍋はフタつきの厚手のものがおすすめです。今回は宮崎製作所ジオ片手鍋18cmを使用しました。
<ポイント>水分多めでじゅんわりと
バナナのじゅんわりとした食感をたのしむために、水分を多めにするのがポイントです。
いつもは1/2合に700mlで作っていますが、バナナ粥の時はプラス100mlの800mlにしています。
ふつふつと沸くまでフタをせずに中火にかけます。
②コトコト煮込む
鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火に20分かけます。
<ポイント>吹きこぼれを防止
お箸をかませてフタをすることで、吹きこぼれを防止することができます。
③バナナを入れてコトコト煮込む
1cmの輪切りにしたバナナをお鍋に入れます。
<ポイント>混ぜすぎない、構いすぎない
バナナを入れたあとに混ぜ込みは不要です。お米の上に「置く」感じでお鍋に入れます。
先ほどと同様にフタをしてさらに10分コトコトと煮込みます。
④味付け&蒸らし
砂糖(大さじ2)、塩(小さじ1/3・ふたつまみ程度)で味をととのえます。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止めます。
<ポイント>味つけのコツ
お砂糖は最小限に!バナナの甘みをそっと支える程度にとどめます。お砂糖は「あとのせ」もできるので、まずは薄めに仕上げるのがおすすめです。
フタをして5〜10分、放置して蒸らします。
蒸らしの時間を作ることでお粥に味が馴染んで、米粒がふっくらと仕上がります。
お好みの具材とともに器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
わ、フルーティー!焼きバナナのような甘酸っぱいフルーティーな香りが広がります!
お米とバナナ……いや……ないない、「プリンに醤油でウニ!」みたいなやつでしょ?と侮るなかれ。
お米とバナナ、合うんです。
バナナの酸味がお米のやさしい甘みを引き立ててくれます。
バナナはくたっと程よく煮崩れて、じゅわーっとした食感がまたおいし〜い!クセになります〜……
そしてそして、この日のトッピングはシナモンパウダーとカカオニブ。
カカオニブとはカカオ豆をローストして砕いたものです。言うなればカカオ100%のチョコレート。芳醇なカカオの香りが特徴です。さらに、カリカリっとした食感がチョコレートとはまた違う魅力を生み出してくれます。
癒しの甘いバナナ粥。カチコチになってしまった心と身体をやさしくほぐしてくれる一皿です。
「ねえねえ、バナナのおかゆって食べたことある?離乳食じゃなくてさ!」と、きっと語りたくなるはず。ぜひお試しあれ。
アレンジするなら?
一度食べるとやみつき〜……!何度も何度もリピしているバナナ粥のアレンジをご紹介いたします!
甘じょっぱ系がお好きな方におすすめしたいのが、チーズ!
えっ?チーズ?どこどこ?と思いますよね。実は、器の「底」にチーズが入っているのです!
その上におかゆを盛りつけます
するとすると、おかゆの熱でいい感じにとろ〜〜〜〜っ♡プリンの底に入っている「カラメル」のような幸福感があります。
おかゆの上にチーズを乗せると、ジュルルルルッ!っと一口でお口に流れ込んでくるという悲劇が起きがちですが(あるあるですよね……)、底チーズなら、ちょこちょこと味わいながらいただくことができます。
もうひとつおすすめのアレンジが、「黒ごま入りバナナ粥」!
バナナを入れる時に、大さじ1ほどの黒ごまもお鍋に入れます。(軽くすりおろすと香りがいっそう良くなります)
黒ごまに含まれる油分でコクが増して、とろり。香ばしさもたまらんです〜… …
トッピングには、きなこを合わせて「和」なテイストに。
あずきや黒蜜、抹茶パウダーなどもおすすめです◎
のせたり、混ぜたり。ぜひ、自分好みの「バナナ粥」をみつけてみてくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように!ごちそうさまでした!
余談:中国には干しバナナのおかゆがあるらしい
おかゆの本場中国では「干しバナナのおかゆ(白米香蕉干粥)」なるものがあるのだとか。
ウー・ウェンさんのおかゆレシピ本に掲載されていました。
生のバナナのじゅわ〜っとした食感はなさそうですが、もっと味が詰まった感じなのかなあ。いつか本場で食べてみたいおかゆのひとつです!