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粥鍋のレシピ おかゆでしゃぶしゃぶ!レトルト粥でたのしむ毋米粥

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お粥のしゃぶしゃぶ、ってご存知ですか?

中国広東省のお料理で、毋米モウマイと言います。

ぐつぐつあつあつのお粥に、魚や、肉や、野菜などの具材を一種類ずつ入れて、ぱくっ♡。お粥が具材から出る旨味をどんどん吸って、食べ進めるほどにおいしくなるのです……!

エビとアサリをすくう写真

まるで、お粥しゃぶしゃぶ。お粥フォンデュ。晩ごはんの主役はもとより、パーティーの主役にもなれちゃうとっておきのお料理です!

ところで、字をよく見てみてください。米粥ではなくて、米粥。そう、母ではないのです。

「毋」とは中国語で「ない(否定)」の意。お米が貴重な時代に米の研ぎ汁で作った料理だから、という説もあるのですが、米粒のないトロトロがポイントだから、という説明が個人的には一番しっくりくる説明。

お米がなくなるほどに煮込むのは大変だけど、ここは「便利」を使いましょう。米粒がやわらか〜い、レトルト粥で代用です!顆粒の中華だしを入れてベースを作ったら、あとはしゃぶしゃぶしていくだけ。具材も身近なもので、まずはチャレンジ。なんせベースがお粥(米)ですから、なんでも合います。

鍋にレトルト粥を入れている画像
水を入れている画像

かんたん・うまうま・わくわく!みんなで毋米粥をたのしみましょう!

もくじ

粥鍋(毋米粥)のレシピ

インスタントの白粥を使うため、ベースのお粥作りは10分もかかりません◎

きのこをすくっている写真
粥鍋の具材の写真

材料(1人分)

  • 白粥   1〜2パック
  • 中華だし 小さじ1〜2
  • 水    適量

具材

  • 魚介系(えび、牡蠣、たら、シーフードミックスなど)
  • 肉系(牛肉、豚肉、鶏肉、ラム肉、レバー、ホルモンなど)
  • 野菜系(葉物野菜、根菜、きのこなど)
  • その他(豆腐、ピータン、油条など)

つくり方

STEP
ベースのお粥の準備

鍋に白粥、中華だしを入れ、水〜ポタージュくらいのゆるさになるまで水を入れ、温める。

鍋にレトルト粥を入れている画像
水を入れている画像

<こだわりポイント>とろとろにして絡みよく
粒感の少ないお粥を使ったり、ハンドブレンダーなどでお粥の粒感を無くすと、具材との絡みが良くなり、より本格的な仕上がりに!◎

ハンドブレンダーでお粥の粒を潰している写真
STEP
具材の準備

一般的な鍋やしゃぶしゃぶと同様に具材の下ごしらえをする。

下ごしらえを済ませた食材の写真
STEP
いただきます!

あつあつのお粥に、具材を1種類ごとに入れて、火が通ったら召し上がれ!旨味どんどん出てくるので、魚介系→肉系→野菜系の順がおすすめです。薬味やタレもお好みで。

こうやって食べます

毋米モウマイの基本的なたのしみ方は、

・ぐつぐつあつあつのお粥に、具材を一種類ずつ入れて食べる
・旨味を塗り重ねていくので海鮮系→肉系→野菜の順だとおいしい

……ということなのですが、我が家では「まあ、これとこれは一緒でいっか」「こっち先の方がおいしそうじゃない?」「ちょっとこの具は鍋に入れっぱなしにしてみようよ」など、かなり柔軟にたのしんでいます。

鍋をカセットコンロに置いた写真
今回は大人ふたりで、インスタント粥3袋分。

薬味やタレもお好みで。ごまだれやポン酢、刻みネギなど、シンプルなものがおすすめ◎だんだん旨味が出てくるので、塩だけやそのままでもじゅうぶんおいしいです。

①海鮮系

まずは、旨味のやさしい海鮮系からスタートです。

今回用意した魚介類は、鍋用の牡蠣、冷凍エビ、冷凍アサリ

牡蠣の写真
冷凍エビと冷凍あさりの写真

他にも、たら、鮭、カニ、ほたて、あわびなどがおすすめ。冷凍のシーフードミックスもいいですね。種類が増えると旨味が複雑化していっておいしさが増す気がするので、量はちょこちょこで種類が多いのが良いのかも。

あら、ちょっとまだ半凍りだけど、まいっか!入れちゃいます!♡

エビとアサリを鍋に入れる写真

ぐつぐつ、ぐつぐつ。火が通ったら、引き上げて。

エビとアサリをすくう写真

おほほほ〜!♡

エビとアサリを食べる写真

お米の甘みがまとわりついて、絶品。ほわ〜……おいし〜い……!

②肉系

続いて肉系。

今回は豚バラ肉と、下ごしらえを済ませた牛すじ肉。どちらも冷凍庫のストックを解凍したものです。

豚バラ肉の写真
れんこんと牛すじの写真

本場では「生レバー」を入れるそうですよ。たしかにホルモン系のおかゆっておいしいですもんね。

我が家では、豚バラ肉、牛バラ肉、それからラムの薄切り肉から2種類を入れることが多いです。

肉を鍋に入れた写真
肉をすくっている写真

肉!♡

うまー……!

③野菜系、その他

魚介の旨味と肉の旨味。動物性の旨味が染みこんだお粥で、野菜を堪能しちゃいます!

今回はきのこ(舞茸、えのき、しめじ)と、ニラ・水菜。さっと茹でたれんこん

きのこの写真
ニラと水菜の写真
れんこんと牛すじの写真

「きのこ類」という1種類だと考えて、全部一気にIN!

きのこを鍋に入れた写真
きのこをすくっている写真

こんなん絶対おいしいやつ〜……!だってきのこ粥ってそもそもおいしいですもん。

そして、ニラ。

ニラを鍋に入れる写真
ニラを鍋に入れた写真

ニラもくたっと、いいですねえ。絡みが良い食材はおいしいですからねえ。白菜やもやしもおいしいでしょうね。

気がつけば、お粥のかさがずいぶん減っています。見た目も明らかに旨味をたっぷり吸った色に変化。

全ての具材を食べた写真

もちろんこのまま食べてもおいしいのですが、お豆腐やお餅を入れても抜群においしいです。

わたしのお気に入りは油面筋ヨウメンジンという「揚げ麩」

水分を吸ってじゅわっとするのも、もちもち感もおいしくて。お粥の定番「揚げパン(油条)」的なおいしさも感じるんですよね〜……!粥鍋に限らず、火鍋や豆乳鍋の具材としても。中華系の食材店で買うことができます。(わたしはいつも新大久保かアメ横で買います)

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お箸でずぶずぶと穴を開けるとより水気を吸いやすいです。

揚げ麩を鍋に入れた写真
揚げ麩が水分を吸った写真

もち、じゅわ〜……!がたまら〜ん!♡

最後の最後まで、ごちそうなのでした。

アレンジアイディア

いろんなアレンジの余白がある粥鍋!ここではアレンジのヒントをご紹介します。

お粥にこだわる

今回は「白粥」のインスタント粥に、顆粒の中華だし、水をあわせました。

もちろん本格的な中華粥を作ってそれをベースにしても最高においしいでしょうし……

水の代わりにだし汁、ほたて出汁、鶏出汁などでもアリアリ!味覇や白だしもいいですね!

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もっと気軽に、インスタントの中華粥を使う、というのもおすすめ!◎

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試したことはないけれど、七草粥の粥鍋とか、卵粥の粥鍋とか、お粥そのものに味をつけちゃうのもたのしくなる予感。

具材にこだわる

こちらはいつかの粥鍋!牛肉だけちょっといいものを用意しました。

粥鍋の写真

豚肉とピータンを一緒に入れたのがめちゃめちゃおいしかったです〜!あと、薬味のネギ・ゆずも◎

調味料は、ポン酢・腐乳・塩が最高でした!醤油、ラー油、五香粉、花椒といろいろ用意したのですが、結局そのものがおいしいからですよね〜、シンプルなものが合うという結論。

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まとめとコツ

ご覧いただいたように、実はレシピってほどでもなくて、ぐつぐつのお粥に、いろんな具材を絡めて食べちゃう、というだけなのです。

むずかしいことは何もないのですが、ポイントのようなものがあるとすれば……

・お粥の粒が沈んで鍋底に沈みやすいので、ときどき底の方からかき混ぜると◎
・具材にもよりますが、アクはさっとすくいとる感じでOK。
・途中で煮詰まってきてしまったら、差し湯を。旨味が薄すぎる感じがしたら、顆粒だしなどを入れても。

……という感じです。

正しい作り方、正しい楽しみ方にとらわれず、ぜひ気軽にたのしんでみてくださいね。

粥鍋の具材の写真

おまけ

こちらは香港の「粥底大鍋 鍋心」さん。

Google翻訳を介しながらなんとかオーダー。笑
最高のシメ粥でした……!

台湾でも何店舗かありました♪こだわり系の高級店が多いかな。

国内では横浜中華街の「南粤美食」さんが、限定イベントとして or 貸切メニューとして、 提供していらっしゃいます。なかなかハードル高いです……!でもおいしかったっ!

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運営者情報

鈴木かゆのアバター 鈴木かゆ お粥研究家

お粥研究家。24時間おかゆのことを考えている人。「食事でじぶんを整える」をテーマに、毎朝の自分の体調に合わせたおかゆを作っている。お粥を作るのも食べるのも見るのも大好き。

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