せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ。すずな、すずしろ、これぞ七草。七五調で覚えやすいので、すらすら言えるよ!という方も多いはず。
では、春の七草の姿、頭に浮かびますか?
すずな、すずしろ、は……うんうん。
「せり」も、なんとか!……う〜ん、でも、あとは「草」にしか……
……と、私はこんな感じだったのですが笑、特徴を調べて、並べてみたらこれがおもしろい!
七草セットが手に入ったら、せっかくなので七草を並べて遊んでみませんか?
わいわい探しているうちに、七草がもっと身近に感じるかもしれません。
七草の見分け方
せり、なずな……の順だと難しいので、見分けやすい順番でご紹介しますね。
すずな(かぶ) 難易度:★☆☆☆☆
まずは簡単なものから探しましょう!
「すずな」は「かぶ」。丸い実のお野菜ですね。
すずしろ(大根) 難易度:★☆☆☆☆
これもかんたん!「すずしろ」は「大根」です。
小さくても、見慣れた形なのですぐに見つかります。
ごぎょう 難易度:★★☆☆☆
ご、ごぎょう?と頭にはてなマークが浮かびますが、特徴さえ知っていれば簡単!
霜がついているような、白っぽい肉厚の葉っぱが「ごぎょう」です。うっすら毛が生えています。
ちなみに、ごぎょうは「御形」と書きます。仏様の身体という意味の縁起の良い野草!
さて、ここから少し難しくなっていきます。
七草セットの中から「根っこがついている草」を探してみてください!
たぶん3本あると思います。
せり 難易度:★★★☆☆
ひょろ〜んとした、のっぽ君が「せり」です。
みつばのような丸みのある葉っぱと、ほうきのような根っこが特徴です。
「競り勝つ」にかけた縁起物です。
あと2つ、根っこがついている野草は、「なずな」と「ほとけのざ」なのですが……これがむずかしい!
なずな 難易度:★★★★★
大根の葉っぱに似ているのが「なずな」。羽根つきの羽根に似ています。
ほとけのざ 難易度:★★★★★
もうひとつの根っこつきの草が「ほとけのざ」。
うちわのような葉先、茎の部分にのこぎりのようなギザギザがある葉っぱです。
たんぽぽに似た葉で、地べたにくっついて生えるそうです。
羽根っぽい「なずな」と、たんぽぽのような「ほとけのざ」。難しい!
< 豆知識 >ほとけのざは正体不明!?
本来、ほとけのざはコオニタビラコという野草。しかし市販の「七草セット」でもオニタビラコで代用することも。七草セットによって見た目の違いが大きい理由のはそういった理由があるようです。
そして、最後に残ったのが……
はこべら 難易度:?????
ドサッ。
ええっ!
……びっくりしますよね。多くの七草セットでいちばんたっぷり入っているのが「はこべら」です。
はこべら(はこべ)は「繁縷」と書くので、たぶんものすご〜く育ちやすい野草なのでしょうね。「繁 しげる」「縷 いと」。
七草セットにはちゃんと七種類が入っていますが、かさ的にほとんどをしめるのがこの「はこべら」。
商品にもよりますが、ほとんんどの場合、
・せり、なずな、ごぎょう、ほとけのざ →1本
・すずな、すずしろ →1〜2個
・はこべら →いっぱい
という構成になっているようです。
七種類全部、みつかったかな?
まとめ:七草セットで七草を見分けるコツ
七草を見分けるコツをまとめると…
1、すずな(かぶ)・すずしろ(大根)・ごぎょうから探すべし!
2、根っこがついている野草はキーパーソン!
3、「はこべら」は大量!根っこがついてなくて多いやつ!
探し終えてから改めてみると、ずいぶん見え方が変わりますよね。
ずら〜っと一発で分類できたら、ちょっとかっこいいかも。年に一度は役に立つ(かもしれない)特技になりますね!
ぜひ、七草粥を作る前に、たのしんでみてくださいね。
お粥研究家鈴木かゆでした!
※自然から野草を探す「七草探し」の場合は、今回の記事の情報だけでは危険です。必ず知識のある地元の方や専門の方のアドバイスのもとお楽しみください。