お豆のような、お芋のような。むかごごはんもおいしいけれど、むかごのおかゆはねっちょりが引き出されて、と〜ってもおいしいのです!
むかごは山芋などの脇芽に出る「コブ」。ぎゅ〜っと栄養を蓄えた、栄養貯蔵器官です。「山のうなぎ」とたとえられるほど栄養満点の食材◎
ちなみに、この「むかご」が地面に落ちると、芽が出て、あたらしい個体になるんですって。
ということは……むかごは山芋の赤ちゃんなのですね!
![むかごを手に乗せている画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2022/11/PB060014.jpg)
ああ、なんだかこのコロコロ感が愛おしくなっちゃう!
シンプルなむかご粥もおいしいけれど、今朝はじゃがいもの皮のようなワイルドな風味に合わせて、バターを添えて。山芋のような粘り気もあり、食べ応え抜群でございました。
むかごバター粥のレシピ
![むかごバター粥の画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2022/11/PB060025.jpg)
おすすめシーン:滋養強壮、スタミナ補給、秋の養生
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合
- 水 700ml
- むかご 約30個( 50g程度 )
- 塩 小さじ1/2
- バター 2かけ
トッピングに
- 青のり
- 黒胡椒
- 塩
<注意>
鮮度があまりよろしくないむかごを使う場合は、別鍋で下茹でをしてから使います。
つくり方
むかごを水でよく洗う。気になる場合はたわしなどでこする。
![むかごを洗っている画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_6916.jpg)
厚手の鍋によく研いだ米、むかご、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
![むかご粥を煮込んでいる画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_6927.jpg)
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
![弱火で煮込んでいる画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2021/09/吹きこぼれ防止-e1639621057738.jpg)
<ポイント>
むかごが鍋底にくっつきやすいので、途中で1〜2度はがすように混ぜると◎
さっとアクをすくいとり塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5〜10分蒸らす。
器に盛りつけてバターを乗せたら完成!
いただきます!気になるお味は?
皮つきじゃがいものような力強い香りがドドン!
じゃがバターを連想して、青のり、バター、黒胡椒をトッピングしました。
![むかごバター粥の上からの画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2022/11/PB060039.jpg)
読み、大当たり!バターめっちゃ合う〜!◎ 黒胡椒も良い〜!◎
「お味が濃ゆいお芋」ですからね、「素材生かした系のポテトチップスに合うようなもの」全般、合うのだと思います。
ほくほく、ねっちょり!お粥自体にもちょっぴり粘り気が出ていてたのしい食感!
![むかごバター粥をすくっている画像](https://okayuworld.com/wp-content/uploads/2022/11/PB060045.jpg)
そしてそして、食べ進めるうちにしっかり「ずん」とお腹に溜まる感じが。
心地よい重みを感じて、不思議となんだか落ち着いて。
ぎゅうぎゅうの満腹感とは違う、ほっとする心地に包まれました。
栗・芋・お豆などと同じ系統の「蓄えてる系」の食材は、秋の身体になじむのかもしれませんね。
ほろほろと むかご落ちけり 秋の雨
( 小林一茶 )
なんとなく静かな、冬の気配を感じるアンニュイな季節。
寂しさに心が引っ張られそうになるけれど、ほっこりを集めつつ、穏やかに過ごせますように!
ふう、ほっと一息。
と〜ってもおいしゅうございました!ごちそうさまでした。