トム=煮る、ヤム=混ぜる、クン=えび!タイの人気スープ、トムヤムクン風のアジアン粥のレシピです。
アジアン粥のおいしさのポイントは、旨味の強さととろみ感。
トムヤムクンはお料理としては本来「スープ」ですが、ミルクのコクとエビの旨味の底力はまさにお粥向き!ドロッとした口当たりも、そそるのです〜……!♡
ざっくりとした作り方は、鶏出汁でお粥を炊いて、ミルクと具材を入れて、トムヤムペーストで味付け。
というわけで、鶏出汁のお粥さえあればそこからアレンジできちゃうわけです。
材料さえそろえちゃえば、作り方自体はかんたんです♪
トムヤム粥のレシピ
おすすめシーン:冷えがあるとき、しっかり味を欲するとき
調理時間:50分
今回は生米から炊きましたが、レトルトの鶏粥でも、ごはんからつくるお粥でもOK。手順③以降の手順は同じです♪
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 鶏ガラ出汁 小さじ1
- 水 750ml
- ミルク類 100ml
- エビ 4〜6尾
- きのこ類 あれば
- トムヤムペースト 大さじ1
- 塩 少々
トッピングに
- パクチー
- 黒胡椒 など
<ポイント>材料の詳細
【 ミルク類 】ココナッツミルクがおすすめです!が、牛乳や豆乳でもOK。コク出しの役割です。
【 エビ 】背ワタをとったものを使用します。冷凍のものは解凍を済ませて。桜海老でも風味づけにはなります。
【 きのこ類 】おすすめはマッシュルーム。しめじもおすすめ。あればぜひ!
つくり方
厚手の鍋に研いだ米、鶏ガラ出汁小さじ1、水750mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
ミルク、エビ、きのこ類を鍋に入れる。一度火を強め、かき混ぜながら具材に火を通す。
ほどよいとろみがついたら、トムヤムペースト、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。器に盛りつけたら完成!
トムヤムペーストは商品によって辛味度合いが違うので、様子を見ながら入れてくださいね♪
詳しい作り方
写真つきで詳しい作り方をご紹介します!
①鍋の温度を上げる
厚手の鍋に研いだ米、鶏ガラ出汁小さじ1、水750mlを入れます。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかけます。
トムヤムペーストはかなり色素が強いです。土鍋などのザラザラとした素材のお鍋は色移りの可能性もあるため、ツルツルとした素材のお鍋がおすすめです。
②コトコト煮込む
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込みます。
③具材を入れる
ミルク、エビ、きのこ類を鍋に入れます。一度火を強め、かき混ぜながら具材に火を通します。
エビの色が変わっていれば、きのこにも火が通っていると考えてOK。
④味つけ
具材に火が通りほどよいとろみがついたら、トムヤムペースト大さじ1、塩少々で味をととのえます。
トムヤムペーストは味噌のようにこってりしているので、少量のおかゆで溶かしてから全体に伸ばすようにするとムラなく仕上がります。
鍋全体をゆっくりとまぜて火を止めます。器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
あ、トムヤム!♡
辛味、酸味、旨味が織りなす、魅惑の香り。そそります〜……!
エビときのこの加熱を最小限にすることで、プリッと仕上がりました。
酸味と辛味があるから、食べ進めるうちに身体が内側からぽっかぽか!
トムヤムクン(スープ)やトムヤムクンヌードルもおいしいけれど、おかゆの場合はちびちび味わえる感じがよいですねえ〜……!
ふう、温まる。ほっ、元気でる。
生姜やミニトマト、唐辛子を入れたり、エビを頭付きのものにしたり、より本格的に仕上げるのもたのしそう!
冬にはぽかぽかに、夏には汗をかいてすっきりと。ときどき無性に食べたくなりそうな、ごちそう粥でございました。
おかずになっちゃう、トムヤムペースト。
我が家ではトムヤムペーストは常備調味料!
お粥に混ぜ込むだけではなく「乗せて」、トムヤムペーストをトッピングにつかうのもおすすめです!
練り梅的な感じで、酸味がとってもおいしいでのです。(だから実は、ごはんにのせるのもおいしいのです!♡)
油で溶いてドレッシングにしたり、ラーメンにちょい足ししてトムヤム風にしたり。
「酸味のあるコクうま味噌」と思うと、アレンジ自在!
もっともっとトムヤムクンペーストと仲良くなりたいな〜と思う、今日この頃なのでした。
トムヤムクンペーストはいろんな種類を試したけれど、どれもそれなりにおいしく仕上がりました♪わたしの体感、辛味の強さの違いって感じです!
体を温める作用もあり、寒い季節に適する食材です。冷えのある人や虚弱の人にも向いています。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.226「えび」より