今日(2024年9月3日)は旧暦8月1日だそうで、「八朔の祝い」の行事食、伝統の尾花粥をいただきました!
八朔のころ(新暦では8月25日から9月23日ごろ)は、ちょうど秋の実りの季節。その昔、初めての収穫を大切な人に贈ったり、本格的な収穫を前に厄病除けの縁起担ぎをしたりと、各地でさまざまな行事が行われていました。
すすきの穂を黒焼きにしておかゆに混ぜていただくのが尾花粥のモトの形。宮中文化が江戸時代に一般に広まるときに黒ごま粥に変化したんですって。
バテがちなこの季節に黒ごま、なるほど〜、理にかなってる!
シンプルながら身体が喜んでいるのをひしひしと感じるおかゆさんでした。
行事食のおかゆというと、1/7の人日の節句の七草粥が圧倒的な知名度で、1/15の小正月の小豆粥は「へえ〜」のほうが多い印象。8/1八朔の尾花粥となると、今となっては豆知識な感じかもしれませんね。
でも、伝統のおかゆはそれぞれの季節の身体をいたわる知恵がぎゅっと詰まった素敵な文化。年に数回おかゆを取り入れる機会として、もっともっと広まるといいなあ〜と思っています。
白粥に黒すりごまを混ぜ込んだら完成です!
尾花粥(黒ごま粥)のレシピ
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- 水 750ml
- 黒いりごま 小さじ2
- 塩 小さじ1/3
トッピングに
- 黒いりごま など
ご一緒に
- 味噌
- 海苔の佃煮
- 塩昆布 など
つくり方
厚手の鍋に研いだ米、水750mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。
この間に黒ごまをする。
蒸らしが完了したら、すりおろした黒ごまをおかゆに混ぜ込む。塩で味をととのえて、器に盛りつけたら完成!
白粥に黒ごまを混ぜ込むだけでももちろんできちゃいます◎