この度ご縁がありまして、なんと生の状態の蓮の実をいただくことができました!
こんなふうに取り出して、皮をむくと……なんと、生でも食べられるという驚き!!!
めっちゃおいし〜い!とバクバク食べちゃうようなものではないのですが笑、なんとなく梨のような風味があって、固いりんごやグアバに近い食感。野菜というより、フルーツ寄りです。
そして。
そんな生の蓮の実をお粥にしてみたら、淡いゆりねのようなやさしいお味に出会えました!
今回は初めての生の蓮の実に感動したお話です。
<注意>食べてよい蓮の実か必ず確認を!
自然の蓮の実を料理に使う場合、食べて問題がないものかどうかを必ず専門の方に確認してからお召し上がりください。あくまでも一般市民のイチ体験としての情報です。参考程度にお役立てください。
蓮の実といえば、乾燥。
「蓮の実」といえば、薬膳食材や中華料理、エスニック料理に登場する食材。
蓮の実のおかゆもとってもおいしいです。お豆のような、お芋のようなほっくり食感。
ちょっとマニアックではあるけれど、我が家では定番の食材のひとつになっていました。もちろん「乾燥」のもので。
むしろ、乾燥にしないと食べられないとすら思っていたので、生で食べられるという事実は衝撃……!
蓮の実ってそもそもなんぞや
蓮で知っていることといえば……根っこはれんこん、撥水効果抜群の大きな葉っぱ、朝だけ咲く花。
あとは……よく寺院に描かれている縁起の良いお花で……「蓮は泥より出でて泥に染まらず」……うーん、蓮の実とは……?た、たね?
蓮の花の中心を詳しくみると、構造はこんな感じ。
受粉を済ませたおしべは、しゅるしゅる〜と落ちていって、花びらもはらりはらりと散ります。
一方、花托とめしべは黄色から緑色に変わってふっくら!
比べてみると、たしかに面影はあるものの、ずいぶんダイナミックな変化ですねえ。
この花托が乾燥すると、茎がポキっと「ごめんなさい」して、実がタネとなって落ちていく、という仕組み。
つまり、「蓮の実」は茶色くなる前の、緑の種っていうことなのですね!(……という理解で合っているのかな?)
知らないことだらけだなあ。蓮って、おもしろいなあ。
下ごしらえはこんな感じ
正体がわかったところで、蓮の実を食べてみましょう。
蓮の実の下ごしらえのポイントは大きく3つ!
- 青い皮&薄皮は剥く
- 中央にある「芽」は苦味があるため取り除く
- 実がスカスカのものは受粉失敗の実(食べられない)
いちばんやりやすかった方法をご紹介します。
①花托から取り出す
蓮の実を花托から取り出します。ハサミを使わなくても、手で破る感じで取り出せました。
②半分に切る
次に、包丁で縦半分に切ります。
このとき、中身が「スカッ」としているやせっぽちの身は、残念ながら受粉失敗した子。食べられません。
にんにくの芽のように、中央に鎮座している黄緑色のパーツが「芽」です。
③皮をむき芽を取り除く
皮をむいて、芽を取り除きます。
青い皮は指でつまむと「むにゅ」っと取れます!芽は爪楊枝や竹串で取り除くとラクです。
④洗って完了
最後に念のため流水ですすいで、薄皮を取り除いたら下ごしらえ完了!
そのまま食べてみるもよし、おかゆにするもよし。炊き込みごはんやシロップ漬けなどお好みで。
お粥のレシピはこちら!
まとめ
蓮の実=乾燥、と思っていたけれど、実は生でも食べられる食材だなんて衝撃!
実のつき方とか、めしべとおしべとか、知らないことだらけでした。
ちなみに、タイでは屋台では生の蓮の実が食べ物としてボンボン売っているのだそう。(「タイ 蓮の実」でレッツ検索!)
海外だと生のものを持ち帰ることはむずかしいから、これは現地で食べてみなきゃですね!
新しいことを知って、やりたいことがどんどん増えて。とてもうれしい出会いでした。
貴重な機会をありがとうございました!