東京新宿歌舞伎町のベトナム料理店「チャオ ベトナム(Chao Viet Nam)」。
ベトナム料理の定番である「フォー」や「バインミー」はもちろんのこと、一品料理、デザート、そして日本では珍しい「ベトナム粥」まで取り揃えています。
お粥研究家としてはもちろん、「ベトナム粥」をオーダー!
ゆったりとしたお席で日本ナイズド要素ゼロの超本格派粥をいただいてきました。
歌舞伎町でベトナム料理
チャオベトナムさんがあるのは新宿のゴールデン街の西、区役所通り。
看板を目印に足を進めると……あ、大きな建物の中に入っているのですね!
ザ・カテリーナビルという名前のビルの1階の奥に……ありました!「チャオ ベトナム(Chao Viet Nam)」。
歌舞伎町の異国料理だから、もっとこう、ごちゃ〜っとした感を想像していたけれど(失礼)、天井も高くて、ゆったりとした店内。
ランチとディナーの間の中途半端な時間だったためか先客はなし。
友人と2人の来店でしたが、4人がけの広いお席に案内していただきました。
メニューもお味も日本ナイズド要素ゼロ!
冊子になっているメニューはすごい厚み。
定番どころから、聞いたこともないような本格的なお料理まで取り揃えています。メニューが写真付きだからお料理のイメージがしやすくて◎
※2022年秋 訪問時の情報。メニューは一部です。
友人も「せっかくならおかゆがいいな〜」ということで、2種類あるお粥の両方をオーダー。
「ミックス豚ホルモンの特製おかゆ(¥1,180)」と「ベトナム中部名物 田鰻とハーブ野菜のおかゆ(¥1,280)」!
メニューのお写真がなかなか正直そうで笑、一体どんなものが届くのかワクワクそわそわ!
「パクチー入れて大丈夫ですか?」と店員さん。
パクチーが大好きなので、もちろん答えは「はい!お願いします」。そっか、パクチーってタイ料理のイメージがあったけれど、ベトナム料理でも使われるのですね。
「ミックス豚ホルモンの特製おかゆ」のお味
10〜15分ほどでお料理がやってきました。まずはこちら!「ミックス豚ホルモンの特製おかゆ(¥1,180)」。
すごい量!ラーメン丼サイズなみなみです。
気になるお味は……おおお、スパイシー!
すごい、お出汁が効いてるっていうレベルを超えて、もうお味がばっちり!
にんにくも感じるし、ニラのような香草感、動物性の旨味もばっちりだし、塩っけもあるし……お酒を欲しちゃうくらいお味がしっかり。う〜ん、分析できない。なんのお出汁なんだろう?なんの味と表現したら良いんだろう。
エスニックスープ的な……!
いろんな部位の豚ホルモン、ソーセージの輪切りのようなお肉もゴロゴロ入っています。
肉たちもす〜〜〜〜っごい味がしっかりしていて。ぷるぷるの脂っぽいものは脂の甘みを直に感じるし、ゴリゴリのホルモンはTHE ホルモン!って感じ。
日本の感覚で言うと、臭みがある、と捉える方も少なくはないのかも。でも逆に、日本のホルモン肉ではここまで部位ごとの味の差を感じないし、このお肉の味の濃さに慣れていたら、日本のホルモン肉が無味に感じる気さえします。
おもしろい。すごい、おもしろいぞ!こういうのも、お粥なのか〜〜〜〜!
テーブルのにんにくと唐辛子が効いた香辛料をかけてみると、より刺激的!
すごいなー、癒して元気を出すだけがお粥じゃないんだ。発破をかけるような、鼓舞するような、そんなブースト系のおかゆさんでございました。
「ベトナム中部名物田鰻とハーブ野菜のおかゆ」のお味
もう一つのおかゆ「ベトナム中部名物 田鰻とハーブ野菜のおかゆ(¥1,280)」。
あれ、見た目はさっきの「ミックス豚ホルモンの特製おかゆ」にそっくりですね。ベースのお粥は共通で、中の具が違うのでしょうか?
……と、思ったのですが!いや!お粥のお味も違うぞ!ちょっと魚介っぽい……?
とろとろの口当たりは同じです。
いたいた、鰻。
ベトナムの鰻は日本の鰻とは種類が違くて、「田鰻」という小さなものが主流のようです。脂身が少なくて、身がぎゅっと詰まっています。淡白な白身魚のよう。
食べ進めるうちに背中が汗ばむほど暑くなってきて……!鰻の見た目は違うけれどスタミナ料理であるのは同じなのかもしれませんね。
ふー暑い暑い。どんぶりいっぱいに入っているから、順調にお腹が膨れてきました。ボリューム満点、スタミナ満点。
一口、一口と食べ進めていると……
おっ……!!?
ご、ご、ごろっと、身のままの鰻さんと目が合いました。(!)
お、おお〜〜〜〜……!(隠せない驚き)(!!!!!)
メモ:店員さんによると
ちなみに退店時に店員さんにお粥について尋ねてみると、ご丁寧にいろいろ教えてくださいました……!(ありがとうございます!)
気になるお味のベースには「牛骨のスープ」を使っているのだそう。ほー……牛骨。なるほど、深みのあるお味なわけですね。
作り方はお米でなくて、ごはんから。しっかり味のスープにご飯を入れてやわらかく煮るということは、日本の「雑炊」の作り方ですよね。お粥と雑炊の境界って本当に曖昧。
味付けについては、2種のお粥のベースは共通ですが、それぞれ調味を変えているとのこと。
ほー……なるほどなるほど。興味深きベトナム粥ワールド。
まとめ
す、す、すごかったです。
これまで食べてきたベトナム料理日本人の味覚に合わせて相当マイルドにされていたものだった説。スパイスの香りの強さや、食材ひとつひとつの味の濃さが桁違い。脳が揺さぶられるようなお粥体験でした。
食後はぽっぽこっぽこ身体がランラン。豚ホルモンも、鰻も、スタミナ食材ですからね。スパイスの力も相まって、もう少し食べる時間が遅かったら今日の寝つきに影響したんじゃないかってくらいのパワフルさでございました。
ごちそうさまでした!
新宿「チャオ ベトナム」店舗情報
※2022年11月現在の情報です。
店名:チャオ ベトナム(Chao Viet Nam)
営業時間:要確認
<公式HPの情報>11:30 – 15:00(L.O.14:30)17:00 – 23:00(L.O.22:30)
<食べログの情報>11:30~21:00 (L.O 20:00)
※ちなみにわたしは15:00過ぎに入店しました(あれ?)
定休日:なし
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1ー3ー15 ザ・カテリーナ ビル1F
公式サイト:https://chaovietnam-kabuki.com/
ベトナム語で「お粥」は「チャオ(cháo)」。
「こんにちは」は「シン チャオ(Xin chào.)」。
ベトナム語は発音(声調)が命、なのだそうです。
いつか現地でcháoを食べたいなー!