生のとうもろこしが手に入る、夏だけ出会えるごちそうです。
このおかゆのポイントは、とうもろこしの実を外した軸(芯)の部分も一緒に煮込むこと。お米の内側までしっかりとうもろこしの甘い香りをうつすためです。だから生じゃないと、とれたての新鮮なとうもろこしじゃないと、ダメなのです〜……!
甘みもシャキシャキ食感も、コーン缶とは別次元。おいしいを超えた、感動体験。
茹でたてとうもろこしをず〜〜〜〜っと食べているような気分になれる、夏のイチオシ粥です。
基本となるレシピのほか、記事後半ではおすすめのアレンジについてご紹介いたします!
とうもろこし粥のレシピ
おすすめシーン:夏粥、胃腸のケア、むくみ対策、デトックス
調理時間:50分
材料(お茶碗2杯分)
- 生米 1/2合(約75g)
- とうもろこし 1本
- 水 800ml
- 塩 小さじ1/2
トッピングに
- 黒胡椒 など
<ポイント>お米1合分の場合もとうもろこしは1本で
今回のレシピでは1/2合に対してとうもろこし1本を使っています。が!これは、かなり贅沢仕様。お米1合分の場合も、とうもろこしは1本で十分です。
つくり方
とうもろこしの皮を剥き、軸から実を外す。
厚手の鍋によく研いだ米、とうもろこしの実と芯、水800mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込む。
芯を取り出し、さっとアクをすくいとる。塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!
詳しい作り方
①とうもろこしの下ごしらえ
トウモロコシの皮をむき、ヒゲをとり、きれいに洗います。
軸から実を外します。
外し方は何でも良いのですが、私はとうもろこしを半分に折って、断面を下にしてトウモロコシを安定させながら、包丁で実をこそげ落としました。
②鍋の温度を上げる
厚手の鍋によく研いだ米、とうもろこしの実と芯、水800mlを入れます。
具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかけます。
③コトコト煮込む
鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で30分煮込みます。
火加減はだいたいこのくらい。ふつふつふつ〜という火加減が目安です。
④味つけ
とうもろこしの芯を取り出し、さっとアクをすくいとります。
塩で味をととのえます。小さじ1/2が目安です。
塩は是非「自然塩」で!
シンプルなぶん、素材でお味がずいぶん変わります◎
⑤蒸らし
フタをして5分ほど放置して蒸します。蒸らしの時間をつくることで米粒が水分を吸ってふっくらと仕上がります。
器に盛りつけたら完成です!
いただきます!気になるお味は?
じゃじゃ〜〜〜ん!あら〜……こ、こ、これは……ごちそうですね〜……!
ゆでたてあつあつのとうもろこしのあの香りが、お部屋中にふわ〜ん……!
香りもだけど、食感も、甘みもすごいです。シャキシャキ、あっまっ!
とうもろこしのいいところを全部引き出している感じ。
「とうもろこしごはん」もおいしいけれど、おかゆの方がとうもろこしの食感が引き立つ感じ。やわらかなおかゆにシャキシャキの歯ごたえが映えるのです〜…!
はふはふ、ふーふー。冷めなくて、ず〜っとゆでたてとうもろこしを食べている気分。なにこの天国〜……!
永遠に食べていたいと思ったけれど、なんせとうもろこしが1本入っているので、結構なボリューム。おなかい〜っぱいになりました。
胃の働きを高め、余分な水分を取る作用があるとうもろこし。(中略)とうもろこしの粒の皮に含まれるセルロースという食物繊維は、便通促進作用や解毒作用があります。
『増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静・植木もも子、2018年、西東社 P.112「とうもろこし」より
アレンジするなら?
もちろんこのままでもご馳走級のおいしさなのですが、例えば……
トッピングアイディア
- バターを乗せてさらに贅沢度UP
- ちょこっとお醤油をかけて、焼きとうもろこしっぽい風味に
- 生姜&黒胡椒をたっぷりのせて、大人味に
- 白髪ネギを乗せてラー油を垂らして、中華っぽくする(餃子に合いそう!)
などなど、簡単なちょい足しでも、また違ったおいしさと出会えそうです。
食感のアイディア
水を100mlほど増やして、とろとろ仕立てもおすすめです!
ぽってりお粥もおいしいけれど、とろとろお粥も最高。
シャキシャキ食感が映えるのですよねえ。ごちそう、ごちそう。
とっておきのとうもろこしで
アレンジとは言わないのかもしれませんが、一番は素材の質です。
実はかつて、出汁と一緒に炊いたり、いろいろ試したのです。でも、とうもろこし粥に関しては「米・水・塩」そして「新鮮なとうもろこし」だけのシンプルなお粥が一番おいしい!!!
とうもろこしは鮮度が命ですので「朝採りとうもろこし」をみつけたら是非!
こんなに鮮度で違うものか!と感動します。
とうもろこし大国、北海道(札幌)出張のときにキッチンつきのお宿でつくったら、んもう〜……それはそれは……!
一度食べたら「この夏あと何回、とうもろこし粥を食べられるだろう?」と思っちゃうくらいおいしい、とうもろこし粥。
ぜひ、とっておきのとうもろこしでお試しくださいね。
みなさんのいただきますが笑顔でありますように。ごちそうさまでした!